森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年10月07日

人によって何を根拠に、どのくらい働くかは異なる

仕事をするにあたっては、安定した雇用条件のもと、正社員で働くのが一番という考え方が圧倒的に多いと思われます。しかしながら、さまざまな事情により、正社員雇用されることがベストではないと考える人もいるのが事実です。

医療機関の受診と薬を受け取ることへの意識

薬剤師が働く場所としてもっとも多いのは、医薬分業がすっかり定着したこともあって、調剤薬局だといえます。処方箋を出す医療機関の近くには、たいてい調剤薬局がありますので、医療機関のそばに調剤薬局があれば、この医療機関では院外処方という方法を取っているのだということがすぐにわかる、目安ともなっています。

大きな病院ともなると、周囲に何軒も調剤薬局が立ち並んでいるのは珍しい光景ではありませんし、地域のかかりつけ医の場合でも、隣接するほど近くにあるケースから、徒歩圏内であれば数軒は見つかるというところが大半です。

それだけ、医療を受けることと薬を受け取ることは別という認識がすっかり根付いたといえます。

正社員雇用がすべていい人ばかりではない

薬剤師資格を生かして働きたいと考えたとしても、正社員雇用されると家事との両立が難しいという人もいます。特に有資格者の7割を女性が占めていることから考えて、フルタイムで働く正社員では、仕事をするのはむずかしいという人も多くなります。

そのため、結婚や出産を理由に、いったん正社員雇用の職場を辞め、時間の融通が利くところへ転職するケースも多くなります。地域のかかりつけ医からの処方箋を専門に取り扱う調剤薬局であれば、だいたい医療機関の診療時間に合わせて薬局もオープンしています。

午前診療の処方箋の調剤だけ入れるという求人募集先を探して転職すれば、仕事と家庭の両立もうまくいくようになると思われます。

同じ資格を持っていても活かし方は人それぞれ

薬剤師といえども、結婚していない独身女性もいれば、既婚女性もいて、同じ資格を持っていても働き方が異なるのは当然です。自分自身を取り巻く環境の変化により、これまでとは違う働き方を模索することもあります。ただ、仕事をするという選択を採るならば、せっかくの国家資格を活かさないのはもったいない話ですので、時間に融通のつく職場探しが大事になってきます。

幸い、まだまだ売り手市場ということから、求人募集は多くなっており、調剤薬局であれば午前中だけの勤務といった条件で応募しても、採用される確率は非常に高くなっています。家庭と仕事の両立を理由に転職を目指すなら、自宅近くの調剤薬局を選ぶのも働きやすさにつながります。

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