森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年09月15日

30代は様々なライフイベントが重なり転職しやすい

薬剤師業界は不況知らずで売り手市場が続いています。その理由の一つに、薬学部が4年制から6年制に移行したことも挙げられます。2006年にこれまでは4年制だった薬学部が6年に変更されました。それに基づき、2010年〜2012年の間は、新卒の薬剤師が出てこないという2年間が生じました。

それと共に、4年で学べたものが更に長い6年となったことで敬遠する人も増えて、これをきっかけに売り手市場が続いているという状態があります。もともと給料などの待遇面でも優れていて一般企業の年収よりも高い事が多い職種ですが、それでもやはり転職する人は数多くいるのが現状です。

それは一体どんな理由からでしょうか。やはり一番の理由として挙げられるのは、更なる給料アップを望んでです。6年制を卒業し、就職して経験を積んで数年すると30代に突入します。30代になれば、ひと通りの仕事をこなせるようになったり、任せられることも増え、自信が出てくる時期です。

それと同時に更なるスキルアップを求めたり、自分の仕事ぶりに対して給与が見合っていないと感じるようになるのは自然な流れと言えるでしょう。そして、この職種は男性よりも圧倒的に女性の方が多いと言えます。女性は結婚、出産をする時期も30代になると増えます。

すると、家庭と両立することが難しいと退職する人も出てきます。中には、両立をこなす人もいますが、やはり、その際にも仕事の仕方を変えるといった人も少なくありません。様々なライフイベントが重なりやすい時期ですのでこの年代に転職を考える人が急に増えるのでしょう。

そして更なる給料アップを望むということの背景にはやはり子育てやマイホーム取得など大きな支出が増えてしまう時期であることも理由に挙げられるでしょう。給料アップの理由以外にも、反対に家事との両立を理由にゆったりとしたスケジュールで働ける職場を選ぶ人も増えています。

正職員待遇でなくても、パート、アルバイトでも主婦にすれば充分な給料をもらえるという点もこの仕事の魅力です。資格を持っている人の数が限られるのでやはり、重宝されています。取得した資格を生活のバランスを見ながら、生かせられる働き方を考えてみるというのも一つの方法でしょう。

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