森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年08月05日

ドラッグストアで専門職として勤務するケース

薬剤師が転職先として、OTC求人に応募する場合は職場環境の変化に驚かないように注意したいところです。例えば、ドラッグストアであれば、調剤をする機会はほとんどなく、接客や医薬品販売に関わる業務が大半を占めます。どんな点に注意すべきかを見ていきましょう。

OTC求人する職場は、どんな職務内容なのか

一般の人が簡単に入手できる市販薬を取り扱っている、ドラッグストアなどの販売スタイルをOTC(over the counter)といいます。薬剤師を募集する場合において、接客業が含まれる場合に該当します。

医薬品の販売スタイルは、4つに分類されており、要指導、第一類に分類されるものについては、専門家の説明を聞くことが販売の条件となっています。したがって、販売できる医薬品を増やすために、ドラッグストアは薬剤師を欲しがるといった関係になっています。

調剤薬局や病院に勤務していた方が、ドラッグストアに就職すると環境の変化に戸惑ってしまうケースが少なくありません。販売が中心であり、調剤に関連した業務を行なわないことが多いからです。

こんな人が向いている求人先の特長

ドラッグストアはブランクのある場合であっても、比較的柔軟に勤務出来る点にメリットがあります。結婚や出産を機に休職していたケースでは、復職の対象として選択しやすいからです。そのため、必ずしも悪い条件ではありません。

またドラッグストアからしてみると、店舗に有資格者を配置することで販売できる医薬品の幅が広がりますので、好条件で就職できるケースが多くあります。ドラッグストアを勤務先として、選択した際に注意すべき点とはどんな点か見ていきます。

調剤よりも医薬品の販売が主体となりますので、人と接する機会が増えます。したがって、接客が苦手な方は負担となる場合もありますので、転職を検討する際は、あらかじめ留意しておくことが必要となります。

転職する際に注意すべき点とはどんなところか

本来すべき業務とは、違った作業があり煩雑な仕事であるといった印象を受けるかもしれません。レジ対応をしたり、接客対応も必要となりますので、一般の販売員と同様の業務をしなければならないシーンもあります。従業員やお客さんとのコミュニケーションも重要であり、協力し合う姿勢をしめしていくことが肝要です。

また、調剤業務が少ないから、責任が少ないといった考えは持たない方が無難です。一般の医薬品であったとしても、専門家としての判断や知見をもとにアドバイスをしなければなりません。むしろ一般従業員ができない情報提供を求められる点から、責任は従来と同等かそれ以上のものが要求されると考えた方が良いでしょう。

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