森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年07月24日

大学がないために人材確保が難しい

高度医療が進む時代、離島などに住む人は空路や航路を利用して病院へ通う必要がある時代になっています。そのためその中心となる街では、看護師や薬剤師の不足が目立つと言われます。募集をしても、なかなか集まらないことも現状としてあると知っておきましょう。

資格取得後は大きな街を目指す人が多い

大学の薬学部に通うか、薬科大学で6年間学ぶ必要があり、更に国家試験に合格する必要があるのが、薬剤師の資格です。これを職業とする人は、これらの難題、難関を突破して来て始めて、その職に就けることになる訳です。

とにかく、大学を卒業することが前提になっていますので、誰もが簡単になれる職業ではないと知っておきましょう。また、卒業する学生の数も少ないこともあり、学校がある地元の病院や調剤薬局、更には大都市へ出て働くと言った人が多くなっています。

そのためその県内にこの薬科大学や薬学部のないところでは、人材を集めることに、大変な苦労をすることになっています。地元出身の学生などに声をかけるのですが、更に大きな都市へ出ると言う学生も多く、求人がままならない所が多いのが現状です。

大学ない弱みが数字に表れています

鹿児島県が、地元に大学がなく新卒の資格者を集めにくい県とも言われています。そのため新卒の資格者を採用しようとする時には、隣県でもある熊本県や宮崎県にある大学から募集をすることになります。そのため、応募して来る人の数も限られていることから、1年中人材不足が続くと言う状態が続くことになっている訳です。

鹿児島県内では、人口10万人等で全国の街と比較をしてみると、働く人数は非常は少なく、全国で40番目、九州地区では最低となっています。そして逆の求人数が多くなっていることでは、全国で25番目になっています。

これも大学がないと言う弱点を抱えていると言って良いのでしょう。

離島が多いことで患者が集中する弱み

また市内の病院が混雑することや調剤薬局の数が多い割りに働く人が少なく感じられるのも、人材不足がその全てを証明しているのでしょう。また市内の人口以外に、多くの患者さんが集まると言ったことも、忙しくなる原因になっていると言われます。

それは離島が多いことから、大きな街まで医療を受けに出て来る人も多いと言うことです。離島には医療機関があっても、設備ないと言った所も多く、鹿児島市内の病院へ通うと言った人も多くなってしまいます。

病院が忙しくなることで、調剤薬局を利用する患者さんも多くなり、それだけ資格者を用意する必要が出て来ることになってしまいます。転職者を求めることが多くなっているのですが、なかなか満足行く結果に繋がっていないと言う現実が続いていると言って良いのでしょう。

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