森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年07月16日

薬剤師が転職する時の理由を考えます

人余りになると言われて来た薬剤師の職ですが、依然として人材不足の状態が続いています。しかし職場で満足して働く人は意外と少なく、転職を繰り返す人も多くなっています。何故、職場を簡単に離れてしまうのか、考えてみました。

人間関係に問題があり退職願いを提出する

退職願いに書かれることは少ないと考えられますが、実際の退職理由には人間関係の不満が多いと言われています。調剤薬局で働く例が多く、それは少人数であり狭い場所で仕事をすることになり、息が合わない人と仕事をすることが、トラブルの原因になってしまうことが多いようです。

これが転勤のあるような大きな職場であれば、我慢をして働くことも考えられますが、一ヶ所で運営するような薬局ではそんな訳にも行かず、職場を離れてしまうことになってしまうのでしょう。ですがこの時、調剤薬局への勤務を諦めた訳ではなく、別の調剤薬局やドラッグストア等で、職を求めることになる人が多く存在しています。

ドラッグストアでは自身が考える仕事ばかりでない

今、全国展開が進んでいるドラッグストアでは、常に人材を募集しています。給与も高く設定されていることもあり、職を求める人も多いのですが、実際に働いてみて、自身が考える仕事とのギャップが多くなってしまい退職される人も多くなっています。

ドラッグストアに勤務することは、資格があってもお客様は従業員の一人とみなし、販売員にもなる必要があり、バイトの人などと一緒に働くことになります。つまり薬剤師であっても、一般従業員と同じ仕事をする必要も出て来ることになり、薬に対する思い遣りが薄れてしまうことにもなってしまう場合があると言われます。

また、土日・祭日勤務と言うことも、調剤薬局では考えられないことになります。

結婚・出産・子育てによる退職が多い

また働く女性が多いことも特徴ですが、結婚・出産・子育てと言う時期には、一度退職される人も多くなっています。ですが最近では、休職扱いをしてくれる職場も増えており、職場復帰がしやすい環境になっています。しかし、長い空白の時間があることで、新しくなった薬などの勉強を再度する必要もあり、復職する人は少ないのが現状と言われます。

ブランクを取り戻し、正社員として働くことは難しいと考えることになるのでしょう。また家庭の主婦になったことから、自宅近くの勤務を求め、パート職などで働くことを希望する人も多い訳です。

そのため元の職場に戻ることなく、新天地で働くことになると言うことが、見られるようになっています。残業がないパートを求め、定時で帰宅することを望む人が多くなるのも当然のことかも知れません。

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