2017年06月10日
調剤薬局や病院、製薬会社で勤務することが多い薬剤師ですが、市町村の保健所でもその資格を生かすことができます。そこでここでは、そこでの仕事内容や目指すために知っておきたいことを中心にご案内いたします。転職を志している方は、是非ご参考下さい。
仕事内容は、配属先によって異なってきます。管轄する地域の薬事衛生や、公衆浴場、クリーニング店、理髪店などの業務に関わる管理指導や開設許可、監視指導が挙げられます。また、飲食店や食品メーカーの食品衛生にかかわる指導や、試験検査、水道の衛生検査など、調査や検査、指導など多岐に渡ります。
そのため、調剤薬局や病院での業務とは仕事内容が全く異なるため、一から勉強する必要があります。また、麻薬取締官としての仕事を任されることもあり、日常とは接点がない分野も勉強する必要があります。しかしながら、地域の安全や健康のために誇りを持って仕事ができると言えるでしょう。
新しいことを吸収しようと努力し、柔軟に対応できる方に向いている仕事です。
まずは、公務員試験に合格する必要があります。しかしながら受験をするには年齢制限があり、28歳までしか受けられません。年齢が過ぎてしまった場合には、社会人(民間企業等職務)経験者の枠が設けられている地域もあります。
この場合、「社会人枠」「社会人体験者枠」となるので、地方公務員試験を受ける必要はありません。また、薬剤師としての職務経験(5年以上など)があればキャリア枠として採用する自治体も近年では増えています。
さらに、これまで社会人枠は30〜35歳など年齢制限を設ける自治体がほとんどでしたが、40〜60歳など上限の引き上げを行なう地域も増えており、チャンスの幅は広がってきています。ただし、自治体によっては年齢制限を低めに設定しているところもあるので事前の確認が必要です。
最後に、求人の探し方をみていきましょう。職員の募集は各自治体が行なっています。まずは、自治体の公式サイトを確認してみると良いでしょう。次に、自治体の広報で探す方法があります。広報とは自治体が事業内容や活動状況を地域の住民に知らせるための文書です。
職員募集がある場合は広報に掲載されます。さらに、各自治体に直接問い合わせる方法もあります。自治体の職員募集は通年または随時実施されているので、募集の有無を問い合わせてみると良いでしょう。上記の方法でなかなか見つからない場合には、専門の求人サイトに登録することも一つの方法です。
自ら動くよりも、効率的に探せる場合があるので活用してみると良いでしょう。