森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年05月11日

医薬分業でも可能な就労先を選択する

院内調剤をする仕事を探して転職する場合、その勤務先の特性も合わせて理解しておくと、良好な就労環境を手に入れることができます。病院の中で調剤をするときに、求められる仕事の内容も確認しておくと仕事がしやすくなるでしょう。

分業となっている状況から見えること

医薬分業が勧められてから、薬剤師が院内で処方する機会は少なくなったと言って良いでしょう。しかし、周辺に調剤薬局がない医療機関や患者が入院している場合に医薬品を処方するときなど、必要に応じて調剤や処方しなくてはいけないケースがあるのも事実です。

このような背景を考えると、医療機関の施設内で、調剤や処方をする機会はなくなることがありません。ただし、外来患者と入院患者に調剤するのでは、仕事の内容が多少異なることもあるので、特性を踏まえて仕事を探したほうがよいでしょう。

医療機関の中で働く、医薬品のスペシャリストに求められるスキルを理解しておくことが重要となります。

勤務先の特性を事前にリサーチする

医療機関の中で調剤するのは入院患者に対して処方するときが多いでしょう。調剤薬局などと異なるのは、医薬品の説明は看護師に任せるのではなく、直接患者のベッドまで訪れて説明して回ることです。処方した薬の管理は患者自身もしくは看護師が行いますが、患者に対して直接説明するのが仕事です。

その他に、入院患者の急な容態変化があれば、その状況に合わせて医師から指示を受け、薬剤師が院内調剤することもあります。調剤薬局の勤務と違うのは、場合によっては夜勤もあり得るところでしょう。臨機応変な対応をすることになりますが、責任のある仕事を任される点ではやりがいがあると言われています。

扱う医薬品にも院外調剤とは違いがある

院内調剤と院外調剤では、扱う医薬品にも多少の相違があると言われています。院外調剤では、患者自身が管理できる医薬品の処方がメインですが、院内で調剤するときは医師や看護師が患者の様子を見ながら投薬できるので、患者では管理しきれない特殊な調剤も可能な状況です。

そのため、薬剤師も院外処方では扱わない医薬品の知識を得る機会が持てます。勤務先によっては就労環境が異なるものの、医薬のスペシャリストとして経験やスキルを積むには、非常に良いチャンスだと考える人もいるほどです。

キャリア・スキルアップを求めている人にも向いている仕事の仕方だと考えてよいでしょう。給与など待遇面も含めて転職の条件を検討してください。

アーカイブ