2022年09月09日
近年はメンタルヘルスの概念が広まってきていることもあり、精神科で活躍する医療従事者も増えてきています。特に精神科で働いている薬剤師などは、一般病棟の患者さんを相手にするのと違い、メンタルヘルスを考えて対処をすることが必要といえます。
精神科の役割としてあるのが、「身体的検査」や「診断書の発行」があり、そして薬物療法も取り入れることができます。この薬物療法は専門の知識が無いといけないことや、対象となる患者さんが精神を病んでいることを考えると、相手を理解して対応をするスキルが必要です。
医師や看護師がカウンセリングを担当してどのような薬がいいのか、また積極的にライフスタイルの改善などを伝えて治療をする一方で、薬も重要な役割を持っています。
近年は様々なことがわかってきていることで、統合失調症や双極性障害に対する薬物療法の有効性は高くなっているといえます。もちろん、うつ病に対しても効果が期待できるので、薬が怖いものではないことやしっかりと取ることによって、治療につながるという認識を患者さんに与えていきます。
ライフスタイルが影響していることもあるので、仕事が多忙なことから精神的なダメージとホルモンバランスの乱れでメンタルヘルスが病むケースがあります。こういった場合にもカウンセリングから治療方法の流れの中で、薬剤師は薬の重要性の話をすることもできます。
ライフスタイルが問題の場合には、薬をとるタイミングはとても重要で、忘れてしまわないようにアドバイスをしておくことです。
それ以外にも精神科に通ってくる患者さんの中には、発達障害や神経症もいますので、対応できる薬があるので頼りになります。薬剤師の処方箋は病気の状態を適切に捉えることや、アドバイスを含めた薬物療法の可能性の話ができるとスキルアップに繋がります。
他の病気に比べると精神科の扱っている病気には、薬の副反応として下痢をしたり頭痛や耳鳴りなどの症状を訴えるケースがあるので、知識をもって話をすることは必須といえます。またチーム医療の一つですから、医師や看護師との連携でどのような対応をするといいのかも、常にミーティングなどで確認する作業があります。
しかし、一度患者さんから信頼されるとスムーズな仕事ができるようになりますので、コミュニケーションから薬物療法がはかどります。