2022年08月19日
薬を扱うプロフェッショナルとしての仕事は、主に病院などの医療機関や薬局に勤務するのが一般的でした。しかし、それだけではなく他にも様々な職場で薬のプロフェッショナルは求められています。たとえば、調剤薬局ならば医師が出した処方箋に従って薬剤を調剤し、その薬の服薬指導に従事しなければなりません。特に服薬指導は患者さんの健康を大きく左右してしまうので重要な仕事になります。
薬のプロフェッショナルとしての主な仕事内容は、冒頭でも記述したように医師が出した処方箋に基づいた薬剤の調剤と、それを実際に服用する患者さんへの指導です。この二つの仕事の他にも様々な仕事がありますが、大きく分ければこの二点が一番重要だと言えるでしょう。
どちらにも言えることは、けっして間違いがあってはならないということです。調剤にしても単純に医師からの指示に従うだけではなく、患者さんの薬歴なども充分に注意して、お薬手帳なども参照しながら調剤します。また、他の薬との飲み合わせやアレルギーにも厳重に注意しなければなりません。
そして、薬を患者さんに渡すときにもその薬を投与することによって考えられる副作用なども明確に伝えることが必要です。
単純に薬を扱う仕事と言えば病院や保険調剤薬局で薬を手渡してくれるスタッフのことを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。こうした調剤薬局で働くスタッフは薬のプロフェッショナルとして専門の資格を有し、患者さんが安全に薬を服用できるようにすることが仕事になります。
今の医療現場では医師と薬剤師がそれぞれ薬剤を確認することで医療ミスを防いでいますので、薬のプロフェッショナルも大きな責任を抱えることになるのです。どんな薬にも副作用のリスクがあります。
これを確実に認識していなければ思わぬ事態を引き起こしてしまう場合もあるわけです。また、患者さんがアレルギー体質なのかどうか、妊娠してはいないかなど、患者さんに薬を手渡すときにはしっかり確認します。
薬のプロフェッショナルとして社会に大きく貢献する薬剤師になるためには、まず薬学部に入って6年間そこで勉強をしなければなりません。その後、国家試験を受けて合格することが資格取得の条件となります。長らく続いた学生の就職難の最中でさえ、この資格を有している学生は就職が比較的にしやすかったと言えるのではないでしょうか。
特に地方においては人材が不足している状況です。今でもこの資格を有している人や経験者たちは就職や転職もしやすいという状況が続いています。高齢化社会に突入した現在、ますます薬のプロフェッショナルは必要だと言えるでしょう。