森下の万能薬剤師の転職リポート

2022年07月08日

薬剤師になるための方法や費用について

薬剤師は、薬剤の調剤などを行うための国家資格であり、調剤薬局や医療機関、製薬会社などの就職先があります。ですが国家資格の取得を目指す場合は、最短ルートの方法や、その他の方法、そして費用がどれぐらいかかるのかを知っておくことが必要です。

薬剤師になるための最短のルートは

この国家資格を取るためには、大まかに言えば、6年制の薬学部のある大学を卒業して国家試験に合格することが必須になります。さらに、調剤薬局などの職場で実際に働くためには、免許の申請と交付が必要です。国家資格を得る最短のルートは、高校卒業後、そのまま6年制の薬系大学へ入学し、国家試験に一発で合格することだと言えるでしょう。

最短と言っても、高校卒業後6年はかかりますし、もっとも若い年齢でも24歳ぐらいまでは大学での勉強が必要になります。6年制の薬系大学では、薬学の知識だけでなく現場での実務を学ぶことになりますが、4年次には「薬学共用試験」というものがあり、それに合格しないと5年次から行われる「実務実習」に進むことができません。

ですので、留年することなく最短で国家資格を取得したいのであれば、薬学共用試験もスムーズに合格する必要があります。そして6年次は、卒業論文の制作や、国家試験に向けた勉強が必要になってきます。

最短ルート以外に国家資格を得る方法

最短ルート以外に、国家資格を取得するためのルートとしては、4年制大学に在学または卒業した人や、社会人になってから目指す方法もあります。それは6年制の薬系大学に入り直すことであり、基本的にそれ以外の方法はありません。

薬系大学には4年制のものもありますが、その場合もやはり6年制の薬系大学に入り直す必要があります。また、薬系大学には通信制のところはないため、社会人として働いている場合は、仕事を辞めて大学に通うことが必要になるでしょう。

ただし外国で、日本の6年制の薬系大学と同等の大学を卒業した人や、外国で免許を取得していた人は、日本での国家試験を受ける資格が与えられます。

薬系大学に通うための費用はどれぐらいかかるのか

薬系大学に通う費用については、私立と国公立でかなり差があります。国公立大学の場合は、6年間のトータルで350万円程度ですが、私立大学だと6年間のトータルで1200万円程度と、3倍以上かかるのが相場です。

そのため、できるだけ費用を抑えたいのであれば、私立ではなく国公立を目指すことが必要になるでしょう。さらに、実家から離れて大学に通う場合は、毎月の家賃や生活費などが余計にかかってしまうことになるので、その分の費用もプラスされます。

また、国家試験や免許に関する費用については、受験料が6800円で、免許の発行料は3万円程度かかります。

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