森下の万能薬剤師の転職リポート

2022年05月30日

役立つ情報を積極的に収集できるかかりつけ薬局

医薬分業が進んできたおかげで最近10年余りの間に大学病院だけでなく町の中核病院やクリニックなどの出入口周辺にも薬局やドラッグストアが増えました。その増え方がかなり急ピッチなので付近の消費者が驚いています。しかも、一般的な医薬品の他に化粧品や日用家庭用品まで取り扱ってくれるので消費者にとって便利な店舗になっています。

コンビニと同じ規模迄急増した薬局とドラッグストア

医薬分業が本格的に行われ、薬価見直しも行われてきた結果、全国各地に薬局とドラッグストアが増えました。薬局と類似した業態のドラッグストアの増え方の方が目覚ましくなっており、合計すると全国でコンビニと同じくらいの店舗数になっていると報道されています。

ドラッグストアは一般的な医薬品に加えて美容や健康に関する商品を積極的に取り扱っているので、こうした商品に関心の高い若い女性の集客力があるようです。

一方、薬局には一般的な医薬品販売の他に医師の発行する処方箋に基づいた薬の調合をする調剤室があり、薬剤師が配置されて活躍しています

複数の医療機関で受診する高齢者への薬の一元管理

高齢になるといろいろな病に罹りやすくなり、複数の医療機関で診察を受ける人が目立ってきます。ところが、複数の医師の発行した処方箋でも一箇所の薬局でまとめて調剤してくれるので足腰の弱くて自由に動き回れない高齢者には便利な存在になっています。

また近年、社会の高齢化社会が進んでおり、複数の診療科を受診してそれぞれの医師から何種類もの薬を処方してもらう高齢者が増えているので、かかりつけ薬局を決めておいた方が良いようです。かかりつけ薬局に勤務する馴染みの薬剤師がお薬手帳に基づいて多くの種類の薬の飲み合わせなどを一元管理してくれる仕組みを利用できます。

患者毎に市販薬などの選び方へ適切なアドバイス

何種類もの薬の中には相互作用を起こしてしまう成分の含まれるケースがあり、処方した医師が想定していない副作用を引き起こす可能性があるわけです。そこで、このようなケースでは薬剤師から処方した医師に直接問い合わせが行われて処方薬を変更することもあるわけです。

また、薬局やドラッグストアに勤務していても処方箋に基づく調剤業務を行うだけでありません。数多く出回っている市販薬や健康食品についてもひとり一人の健康状態に応じて商品選びに適切なアドバイスをしてくれる存在になってくれるようです。

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