2024年12月15日
転職は退職と就職を同時期に行う手続きです。薬剤師のような資格を必要とする職業でも変わりはありません。この二つの行為を、就職は新しい職場との契約で、退職は退職する意思を伝えるだけの単独の行為だと考えているなら間違いです。退職も相手方のいる行為で、それを意識することが円満退職に繋がります。
退職することを決める段階までは単独でできますが、それを伝える段階からは相手方のいる行為に変わります。退職の意思表示をする際の相手方は、勤務していた病院や薬局などの組織です。病院や薬局は、薬剤師が退職することで出る影響を、最小限に抑えるための準備が必要になります。
法律が、退職の際には事前に申し出ることを求めているのは、その準備をするための期間を設けるためです。辞める際には、相手方の都合を理解して前もって伝えることが大切です。人材の補充や配置転換などは、病院や薬局側の問題で自分とは関係ないというような振る舞いだと、円満に退職することはできません。
退職の際には、業務の引継ぎをする必要があります。辞めた後の仕事を、組織の側で対応するべき事と考えてはいけません。引継ぎが不完全だと、困るのはその職場のスタッフです。辞めた後の評判は、引継ぎを丁寧に行ったかどうかで決まると言ってもいいくらい引継ぎは重要です。
退職する人の事務的な手続きの一つと考えるより、その職場の最後の仕事と考えて責任ある振る舞いをすることが大切です。一緒に働いてきた人への敬意を表現する大切な機会と捉えて対応すれば、退職後の悪評を気にする必要はなくなります。
最後の出勤日は、お世話になった人たちへ最後の挨拶をする日でもあります。もう会うことがないとしても、黙っていなくなるようなことは絶対にしてはいけません。更に、最後の日は挨拶以外にもするべきことがあるのを知っておく必要があります。
渡すべきものと受け取るべきものがいくつかあり、それらを正確にやり取りしておかないと、後日改めて訪れる必要が出てきます。この手続きの遅れは、事務処理をする人の負担になってしまいます。書類を渡したり、受け取ったりする行為は、事務担当者が相手方の大切な行為です。
軽く考えるのではなく、大切な行為であることを意識して完了させなければいけません。