森下の万能薬剤師の転職リポート

2022年03月22日

より便利に利用できるようにするために作られた制度

かかりつけ薬剤師という制度が新たに作られました。こうした制度が作られたのは、一般の人が薬に関する相談をより気軽にできるようにするためです。ここでは、このような新しい制度のことについて詳しくご紹介します。

患者が制度を利用することのメリット

かかりつけ薬剤師の制度が始められたのは、平成28年4月のことです。このような制度を利用することは、薬を購入する利用者にとっても数多くのメリットがあります。そのようなメリットの一つが、これまでよりもさらに安全に薬を使用できることです。

薬に関する専門的な知識を持っている人が身近にいることで、こうしたことが可能になりました。一人の専門家が特定の患者の医薬品服薬状況を一つの薬局で一緒に管理することにより、患者が安全に薬を使用することができます。

継続して管理をおこなうことで、さらに安全に使用することが可能です。こうした制度では、患者が使用している薬を総合的に管理しています。医師から処方された薬だけでなく、服用している市販の薬に関する情報も管理しています。その患者が服用している医薬品の全てを知ることにより、薬の重複がないかどうか調べることができます。また飲み合わせが適切であるかどうかも調べられます。その他に薬の効果に関することや副作用のことなども、確認することができます。

薬局が営業していない時間帯でも相談できる

かかりつけ薬剤師の制度を利用することには、薬局が営業していない時間帯であっても医薬品の相談ができるメリットがあります。薬の使用方法や副作用についてわからないことがある場合にも、電話で教えてもらえます。

また、必要がある場合には休日や夜間であっても、医師の書いた処方箋に基づいて医薬品を渡すことも可能です。家から出ることが難しい患者のためのサービスもおこなっていて、患者のところに出向いて薬の使用方法などを詳しく説明しています。

また、患者が手元に持っている薬の数などをチェックする仕事もしています。

より質の高い医療を受けることができる

総合的な医療チームの手助けを受けられることも、こうした制度を利用することのメリットです。処方の詳しい内容を確認調べることで、必要がある場合には医師に問い合わせをすることもあります。

また場合によっては、医師に何らかの提案をすることもあります。患者に医薬品を調剤することだけが仕事ではなく、薬を手渡した後も患者の状態を絶えず見守っています。こうしたことから得られた情報は、薬を処方した医師にフィードバックされることもあります。

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