森下の万能薬剤師の転職リポート

2024年07月01日

アスリートを支えるスポーツファーマシストとは

アスリートをサポートする立場であるスポーツファーマシストと呼ばれる存在をご存じでしょうか。ここでは、スポーツファーマシストの仕事内容や存在意義をお伝えします。スポーツファーマシストに対する理解を深めるヒントになれば幸いです。

ドーピングに対する知識を持つ存在

スポーツのニュースで、ドーピング疑惑の話題を耳にしたことはありませんか。スポーツファーマシストは、ドーピングの知識を豊富に持つ薬剤師です。アスリートが競技に専念し、ドーピング検査に引っかからないように注意を払い、サポートするのが、スポーツファーマシストの役割です。

ドーピングには、競技の成績を向上させる目的で薬を使用するというイメージも伴いますが、不正利用のみが摘発対象となるわけではありません。禁止されている成分が含まれる薬剤を摂取すれば、どのような目的で摂取した場合であっても、規約違反になってしまいます。

スポーツファーマシストは、禁止薬物が含まれているのを知らずにアスリートが服用してしまい、ドーピング検査で指摘を受けてしまうというリスクを防ぐために、アスリートに対して薬剤の正しい知識を伝えています。

うっかりドーピングは意外と多い

国内において禁止薬物を使用したと指摘されるケースでは、不正使用を目的としたドーピングはほとんどありません。ドーピング違反の多くは、禁止薬物が含有されると知らずに薬物を摂取する「うっかりドーピング」です。

市販薬のみならず、健康薬品やサプリメントにも、禁止薬物が含まれているケースがみられます。体力や筋肉増強といったトレーニングの一環として摂取してしまったものが、違反薬物である可能性も考えられるのです。

アスリート自身も気を付けながら摂取していますが、自身が摂取するものすべてに含有される成分を把握するのはなかなか難しい部分もあります。薬の専門的な知識を持つスポーツファーマシストが傍にいてアドバイスをすることで、うっかりドーピングを防ぐことができます。

アスリートの不安を取り除くことも大切な役割

スポーツファーマシストが勤務する薬局の場合、処方薬から市販薬に至るまで、様々な薬を服用する際のアドバイスをアスリートに対して積極的に行っています。アスリートのなかには、ドーピング違反を恐れてしまい、体調不良時でも極力薬の摂取を控えるようにしている人もみられます。

不安を取り除き、安心して薬が服用できるように指導するのは、薬剤師の大切な仕事のひとつです。アスリートの健康を守り、集中して競技に打ち込めるようにする上で、今後ますますスポーツファーマシストが果たす役割は大きくなっていくことでしょう。

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