森下の万能薬剤師の転職リポート

2022年03月06日

学校でおこなわれている検査の内容

学校薬剤師は、学校の環境衛生を調べるために検査をおこなっています。このような検査は法律の規定によっておこなわれています。検査は学校保健計画に基づいておこなわれます。ここでは、このような検査のことについてご紹介します。

学校保健計画に基づいておこなわれる検査

学校薬剤師は、学校保健安全法の規定によって学校保健計画を自分で策定する義務があります。学校保健計画には、管理を任された学校でおこなう環境衛生活動の1年間の計画を記載します。

このような計画を基本にして、学校保健安全法施行規則に従いながら学校環境衛生検査をおこないます。学校環境衛生基準には、学校の環境衛生に関するさまざまな基準が決められています。子供が学校で過ごす時間が多い、教室などの環境に関係する学校環境衛生基準もあります。

このような基準の一つが、換気や保温などに関する基準です。採光と照明に関する基準も決められています。その他に教室の環境基準として規定されているのは、騒音に関する基準です。これらの基準がしっかりと守られているかどうか、検査をすることにより確認していきます。

水道やプールなどに関する衛生の基準

学校環境衛生基準には、学校に通っている子供が利用する飲料水などの水質に関する基準も決められています。水道の施設や設備に関係する学校環境衛生基準も規定されています。こうした水道関係の設備の検査をすることは非常に重要で、水道は特に衛生的な環境を維持することが求められている設備です。

学校を清潔な環境にするための環境衛生基準も決められています。通常の清潔さに関する基準の他に、ネズミや衛生害虫に関する基準も規定されています。こうした環境衛生基準の中には、教室などで使われている備品の管理に関する基準も含まれます。

生徒が夏場などに利用する学校のプールに関する学校環境衛生基準もあります。子供が安全に水泳ができるようにするためには、こうした基準を検査することは非常に重要です。プールの水質に関する基準の他に、プールの施設や設備の衛生状態に関する基準もあります。このような基準が全て守られているかどうかを慎重に検査していきます。

基準が守られているか検査をする意味

学校薬剤師が学校内のさまざまな設備や施設を検査することにより、子供の健康被害を未然に予防できます。換気の基準が正しく守られていることを確認できれば、生徒の一人がインフルエンザなどの病気になった場合にも、他の生徒に感染しにくくなります。

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