森下の万能薬剤師の転職リポート
2024年06月05日
病院には、各分野と連携をして業務を行う専門の薬剤師が存在します。この職業は、単純な薬剤の準備だけではなくそれに伴う治療行為の広範なサポートを行うとあって欠かせない人材となっています。チーム医療としての役割も大きく、専門職としての需要がとても高いです。
病院に行って点滴を打ってもらう場合には、注射を打たなくてはいけません。体内に直接的に投与するための薬剤は、無菌である必要があるためそのための調整が必要です。病院内でのこのような神経質な調整が必要な注射で利用される薬剤の調整についても、薬剤師の仕事となっています。
効果の高い注射薬を考えていく場合には、専用の設備を利用して混合や調整を考えなくてはいけません。医師は確かに医療行為を行うことができますし、看護師はそのサポートを行います。しかし、化学的な成分の調整を行うのはあくまでも薬の専門家の役割であるため、こうした分野は病院内でも明確に分担されているという現状です。
癌など重い病気を発症してしまった場合には、副作用の小さな医薬品を利用する必要があります。例えば、癌の治療を行う場合には化学療法を率先して行わなくてはならない人も少なくないです。この場合、抗がん薬の調整を行って薬学的な根拠に基づいた治療法を提案するのも薬の専門家の役割です。
実際に、癌の医療現場では治療方法が時代ごとに変化してきています。最新の医療情報をチェックしながら、病院と保険薬局で安全の治療を進めていけるように連携をして努力しなくてはいけません。特に、癌のような重い病気は患者側のコストが大きくなる可能性も存在するので、その負担を減らす意味でも専門的な療法の提案は必須となっています。
病院で働いている薬の専門家の大きな違いは、市販薬の調整を行うことができるという点です。例えば、ドラッグストアで常駐しているスタッフはあくまでもそこで陳列している商品を提供するために宣伝を行います。そのための説明もしますので、市販薬を積極的に販売している背景があります。
しかし、病院内で働いている薬剤師はこのような市販薬の効果が十分でなかったり、病院に通院している患者への治療に適さない場合にはそれを行いません。必要な医薬品の有効成分を考えて、病院内で調整するという業務を担っています。
実際に、調整する医薬品も多岐にわたっていて、飲み薬から検査薬までを含めた様々なものを精査しています。それぞれの有効成分が異なるだけで、保管方法に関しても異なってきますので、非常に専門性が求められる業務に違いありません。
