森下の万能薬剤師の転職リポート

2024年06月05日

妊婦に対して薬物治療をする際に注意するべき事

薬剤師が対応するのは、薬物治療を必要とするすべての人です。もちろん妊娠中の女性も例外ではありません。妊娠中の女性には他の患者とは違う面があるので、特に注意を払う必要があります。適切な対応をするためには、正確な知識を身につけなければいけません。一般的な患者との違いに関するしっかりとした把握が求められます。

胎児への悪影響を避けるために確認するべきこと

妊娠中の女性に対して薬物を投与すれば、その影響は母体のみならず胎児にも及ぶことがあります。胎児への影響に配慮するべきことは当然ですが、母体をないがしろにしてもいいというわけではありません。母体の健康を維持できなければ、結果として胎児に悪影響が出ることもあります。

胎児への影響を念頭に置いて、母体の健康回復と維持を目指すことになります。薬剤の中には、胎児への悪影響が確認されているものがあります。もちろん妊婦への使用は制限されていますので、事前に頭に入れておくべき最低限の知識です。

妊婦と一口に言っても、個人差があることも配慮するべきことになります。妊娠してからどのくらいの期間経過しているのかも重要になりますし、予定している分娩方法も気を配る必要があります。また既往病なども確認しなければいけないことに含まれます。

知っておくべき妊娠周期による胎児への影響の違い

薬物が胎児に及ぼす影響が、最も大きくなる時期を把握しておくことも大切です。妊娠周期によってリスクに大きな違いがあり、絶対過敏期と言われる妊娠二か月あたりが最もリスクが高くなる時期だと言われています。

次の妊娠三か月から四か月あたりが、相対過敏期と呼ばれる段階です。絶対過敏期に比べるとリスクは低くなりますが、影響が出ないと考えることはできない時期です。このように、妊娠してからの期間によってリスクの内容に変化が生じるため、妊婦への薬物治療の際には妊娠周期の確認が重要になります。

時期によって出やすい影響に違いがあることを意識して、妊婦に対応することが大切になります。

医師が妊娠を確認しているかも薬剤師の重要確認事項

薬剤師が患者の妊娠を確認する必要があるのは言うまでもありませんが、医師も同じように確認していることが重要になります。処方箋を確認する際には、医師が患者の妊娠や妊娠周期を把握したうえで判断していることの確認が必要です。

産科医が出した処方箋なら見落としている可能性は低いですが、産科以外の医師によるものは注意が必要です。少しでも疑問を感じた場合は、遠慮することなく担当医に確認することが重要です。

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