森下の万能薬剤師の転職リポート

2022年01月03日

変更された国家試験を受けるための要件

薬剤師の国家試験を受験するためには、大学で必要な勉強をする必要があります。試験を受けるために必要な勉強の方法は21世紀になって制度が変更されました。ここでは、どのような点が変更されたかについてくわしく解説していきます。

平成18年3月以前に入学した人の場合

薬剤師の国家試験を受験するための要件が改正されたのは平成18年のことです。平成18年の3月以前に薬科大学に入学した人と同年の4月以降に入学した人では、国家試験を受験するために必要な条件が異なります。

平成18年3月以前に入学をした人は、4年制の薬科大学で薬学を勉強する必要がありました。大学で勉強する薬学は、基礎的な薬学と応用的な薬学の2種類があります。基礎薬学を理解した後で勉強しなければいけない専門薬学は、医療薬学や創薬科学です。

その他に衛生薬学も大学で勉強しなければいけないことです。その他に大学では、一般教養も勉強しなければいけませんでした。これらの勉強の他に、国家試験を受験するためには実務研修を受けることも必要でした。これらの勉強を全て修了した人だけが、国家試験を受験することができました。

平成18年4月以降に入学した人の場合

平成18年4月以降に薬科大学に入学した人が国家試験を受験するためには、それ以前に入学した人よりも多くの勉強をすることが必要です。4年制であった薬科大学の学部は6年制となり、従来よりも2年間長く学生は大学で薬学の勉強をすることになりました。

大学で勉強する時間が2年間増えたことにより、在学中に学ぶことができることも多くなりました。医療に関する薬学を教える時間も、大学が6年生になったことにより増加しています。6年制になったことにより、一般教養を学ぶための時間も増えました。

これまでよりも多くの時間をかけて薬学やその他の学問を勉強することにより、仕事をするために必要な知識をより多く学べるようになりました。

大きく延長された実務教育を受ける期間

大学が6年制に変更されたことにより、国家試験を受験するために必要な実務教育の期間も長くなっています。従来は最大で4週間程度であったのに対し、新しい制度では22週間の実務教育がおこなわれることになりました。

大学で実務教育を受けなければいけない期間が大幅に増加したのは、薬剤師の仕事を始める前により多くの実務教育をしておくことが必要だと考えられたからです。

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