森下の万能薬剤師の転職リポート

2023年09月29日

1回分ごとに分けることもできる調剤

薬剤師は患者が服用する1回分の量に分けて医薬品を調剤することもあります。このような方法で調剤することがあるのは、患者が医薬品を正しく服用できるようにするためです。1回分ごとに分けていないと間違った量を服用してしまうこともありますが、服用しなければいけない分だけ分けられていれば、患者も間違えずに服用できます。ここでは、こうした方法で薬を調剤する時に気をつけなければいけないことについて解説します。

医師の指示で薬を分けて調剤する場合

薬剤師が1回分ごとにわけて調剤をしなければいけないのは、処方をした医師からそのような指示がある場合です。何らかの事情が存在する場合に、医師はこうした方法で調剤することを指示することがあります。

薬を分けていないと、患者が1回分ごとに正しく服用できない可能性が高い場合にも、医師はこうした方法で指示をすることがあります。医師から1回分ごとに分けて調剤することを指示された場合には、1回分の薬を包んで調剤することが必要です。

こうした方法で調剤をする時に気をつけなければいけないことは、患者の体の条件などにも配慮しなければいけないことです。薬を1回分ずつ調剤する場合、患者の体の状態によっては自宅で管理することが難しくなることもあるので、患者が薬を容易に管理できる方法を考えることが重要です。

違う種類の薬を1回分ごとに調剤する場合

1回分の薬を包みの中に入れて調剤をする時には、調剤をする薬の種類にも気をつける必要があります。同じ種類の錠剤ならば、1回分ごとに同じ包みの中に入れても問題はありません。

問題になるのは、違うタイプの薬を1回ごとにまとめて服用しなければいけない場合です。患者によっては錠剤と粉薬を一緒に服用しなければいけないこともあるため、このような場合には特別な配慮が必要になります。

錠剤と粉薬を調剤する時にしなければいけないこと

薬剤師が錠剤と粉薬を1回分ごとに包んで調剤をしなければいけない場合には、錠剤と粉薬をそれぞれ別の包みに分けて包むのが適切な方法です。錠剤と粉薬を同じ包みの中に入れると、2つの種類の薬が混ざり合ってしまうこともあります。

薬の種類によってはそれぞれの薬が混ざりあうと、患者が服用しにくくなることもあります。同じ包みの中に錠剤と粉薬が混じっていると、錠剤が混じっていることに患者が気づかないこともあります。別々の包みに入れれば、それぞれの薬を患者が安全に服用できます。

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