森下の万能薬剤師の転職リポート

2023年09月26日

錠剤を正しく調剤するための方法

薬剤師はさまざまな方法で医薬品を調剤しなければいけない仕事です。それぞれの医薬品には正しい調剤の方法があるので、正しい方法で調剤をすることにより、患者が安全に医薬品を服用できます。ここでは、錠剤を正しく調剤するための方法について解説します。

数を数えて患者に調剤をする医薬品

錠剤は基本的に薬剤師が数を数えて調剤する医薬品です。医師が処方した種類の医薬品を、医師が決めた数だけ調剤します。錠剤は製品の種類によってそれぞれ特徴が違います。

錠剤は薬袋の中に必要な量の薬を入れて調剤する方法が一般的です。プラスチックやアルミを使用して包装されている錠剤の場合には、調剤をするために必要となる数の錠剤だけをシートから切断します。シートを切断した時に錠剤が余った場合には、余ったものを保管しておけば別の調剤で使用することができます。

シートに包装をしている錠剤を調剤する際に注意しなければいけないことは、勘違いをして個数を数え間違えてしまうことがあることです。数を数え間違えないようにするために重要なことは、一つのシートに何個の錠剤が包装されているかを正しく確認することです。一つのシートに包装されている錠剤の数を勘違いして調剤をすると、調剤しなければいけない薬の数が不足したり過剰に調剤してしまうこともあります。医師が処方した数の錠剤を正しく調剤しないと患者が正しく服用できなくなるので、調剤をする時には入念に数を確認することが必要です。

シートに包装された錠剤を調剤する時の注意点

シートに包装されている錠剤を調剤する時に注意しなければいけないことは、包装ごと患者が薬を飲まないように気をつけることです。こうした事故が発生したことが多く報告されているので、薬剤師は調剤をする時に正しい飲み方を指導することが必要です。

包装ごと医薬品を飲み込んでしまうことが多いのは高齢の患者です。ちょっとした不注意でシートも飲み込んでしまう人がいるので、飲む時には十分に注意しなければいけないことを指導すれば、事故を避けることができます。

別の医薬品を調剤した方が良い場合

患者が処方した錠剤を包装ごと飲み込んでしまうと、体内から包装を取り出さなければいけなくなることもあります。手術をして包装を取り出すことは患者の体にも負担がかかるので、誤飲をする可能性が高い患者に対しては、シートに包装された錠剤以外の薬を調剤した方が良い場合もあります。

このような場合にまず相談しなければいけないのは処方した医師です。

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