森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年04月30日

世間一般の常識とは少し違うけれど

昨今、仕事ができるかどうかで収入が変わってくる能力主義制度をとっている会社が増えてきています。そのため、自分の能力を早くに見極め、それを高く評価してくれるところを探す必要があるので、職場を替わることも当たり前になっています。

終身雇用制度の崩壊が新しく生み出した評価制度

かつての日本は社員を大切に扱い、ほとんどの会社が終身雇用制度を採用していました。一度採用した社員は、自らやめると言い出すか、よほど会社に不利益をもたらすことがない限り、段階的に出世をしていき、定年退職の年齢まで勤め上げて退職するというのが、誰にとっても当たり前だった時代です。そんな時代はバブルの崩壊によって、資本主義経済を動かす会社の経営がうまくいかなくなることで変わっていくことになりました。会社を存続させるためには利益が必要ですが、肝心の商品やサービスが売れないとなれば、費用を抑えて出費を控えるしかありません。結果的にもっとも費用を必要とする人件費をカットするため、リストラが行われました。そして、能力主義制度が採用されることになったわけです。

仕事場を替わることが当たり前の時代に

別の会社に行けば、今の会社よりも自分の能力が高く評価されるとなれば、誰もが転職をしようと考えるでしょう。今の時代は自分の能力を自分で客観的に判断する必要がある時代ともいえます。そうでないと、もしかしたらもっと高い給料を支払ってくれるかもしれない会社があるのに、能力を正確に把握していないために低い給料で働き続けているかもしれないからです。薬剤師のように国家資格を持つ人たちでも、職場を替わって給料をアップさせていくという考え方は、もはや当たり前になっています。転職の平均回数は1〜3回というところが多くなっており、あらかじめ入念に情報を調べていることがわかります。

女性の場合は最低でも1回は必ずといった感じに

薬剤師資格を持つ男女の割合は、3:7で女性が多いとされています。女性の場合、結婚や出産で仕事を離れることになる機会が男性よりも多いため、必然的にもう一度仕事をしようと思えば、転職回数は最低1回はカウントされることになるからです。その代り労働時間や仕事をする日数を自由に設定したパート社員となって勤務するなど、自分のおかれた状況で上手に資格を生かして働くことができるでしょう。回数があまりにも多いと、いくら薬剤師の資格を持っているとはいえ、協調性に問題があるのではないかなどと考えられてしまいますので、3回目までには自分に合ったところを見つける必要があるといえるでしょう。

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