2023年08月11日
薬の専門家は街中の至る所で活躍しています。医療の専門資格には数多くの種類がありますが、薬学に関しては時には医師よりも高い専門性を求められるのが薬剤師です。この資格を持って活躍する仕事の現場についていくつか紹介していきます。
医療の現場ではチーム医療を採用するケースがあります。これは医師を中心として様々な専門性を持ったコメディカルが協力しあって問題に対応する枠組みであり、薬学の専門家もその枠組みに入ります。医師の方針に応じて適切な薬剤の選択や量の調整を臨床現場で行っていくプロフェッショナルです。
このような仕事は入院のある大きな病院で見られることが多く、実際に活躍しています。薬物療法は実際には特定個人に対してどの程度の量がどのように作用するのかを慎重に確認しながら行うものです。複数の重複した症状に対応する場合など、総合的な判断が必要になる局面において薬物療法の専門的分野についても提言が求められる仕事です。
最近では病院等の医療機関の外に薬局が設置されており、そこで薬を用意してもらうことになる仕組みが一般的になっています。そこでは医師の指示した処方箋に基づいて薬を整理することになりますが、ここでの対応が患者に対して安全に薬を提供する最後の関門になります。
この現場における専門性は患者の安全に対する最後の確認作業であると言えます。医師の処方箋を絶対のものとして無条件に通すのではなく、薬剤の組み合わせや患者の持病や、他の病院でもらっている薬の組み合わせによって疑義が生じた場合には処方した医師に確認を行うという作業が認められています。
これは専門的知識のない人間には不可能な作業であり、専門性を高く発揮する場面であると言えます。
そもそも病院で用いられている薬品や、医師が処方する薬品はどこから購入しているものでしょうか。答えとしては製薬会社から購入したものです。医師は自ら製薬会社に特定の医薬品を発注することもありますが、実際には製薬会社から医薬品の紹介や説明を受けて決定する場合が多いと言われています。
この製薬会社の医薬品の紹介を担っているのが営業職の人間です。この業務に専門家としての資格が必須というわけではありませんが、医師に対して専門性の高い説明をするにあたって知識が無いではすみません。そのため実際には薬剤師の資格を持つ営業職が数多く存在しています。
石に対して最先端の情報を伝えるのが役割であり、一般患者には見えにくいですが、日本の医療を支えている重要な役割を担っている専門家と言えるでしょう。