森下の万能薬剤師の転職リポート
2023年08月11日
今は普通になった薬局ですが、皆さんがよく行く場所はどこでしょうか。例えば病院のすぐ近くにある調剤薬局さんでしたり、ドラッグストアの中にある調剤薬局を利用する方が大半かと思われます。よく人が沢山処方待ちをしていたり、口コミが良い人気の薬局があると思います。どんな薬局が人気なのでしょうか。その特徴の１つである設備についてご紹介していきたいと思います。
病院で記載された処方箋と、処方する薬が合っているかどうかを確認するQRコードを読み取る機械があります。薬剤師の方が持っているのを見たことがある方もいるかもしれません。これは、薬の詳細を手動で打つのを防ぐために予め薬の情報が記載されたコードを読み取るための機械となっています。
薬の情報の打ち間違いなど、手動による入力は必ず人為的なミスが発生してしまいます。そういったことを防ぐためと、時間の短縮も可能となるのです。こうしたQRコードを読み取る専用の機械とは、全ての薬局にあるわけではありません。
この機械は大手チェーンの薬局ではよくみられるもので、監査機械(ポリムス)と呼ばれる機械です。薬局側で処方箋を確認したあと、薬に対してかざすとその薬が処方箋通りのものか教えてくれるのです。患者さんによってはジェネリックを希望したりそうでなかったりとする場合もあり、そうした種類の違いも確認することが可能です。QRコードといっても、私達が想像するようなコードではなく、薬品そのものをスキャンするだけでそれが何の医薬品かがわかるのがポリムスです。とても最新鋭ですよね。
このポリムスは様々な種類があるのですが、機能によっては何百万もするのです。小さな薬局ではこのポリムスを採用するのを断念しているところもあり、全ての薬局が手にするのは難しいようです。大手チェーン薬局であれば事故過誤による健康被害を及ばせてしまう方が、損害が大きいため、こうした高額な機械による防止策を取るのは普通のようです。
一日に多くの方の処方をするのですから、こうした対策を取っている姿勢は、患者としても安心して処方をお願いできますよね。
薬剤師による調剤過誤は、意外にも判例があり、有罪になったケースもあります。そうなると賠償責任も発生し、薬剤師だけでなく企業の名前にも傷がついてしまうわけですから、絶対に阻止しなければなりません。
したがってこうした機械の投資により、大手チェーンは安心と安全を継続して提供することができると言えます。
