森下の万能薬剤師の転職リポート

2023年07月25日

地方での現状から考える制度やスキルの必要性

地方の薬局では慢性的な人手不足に悩まされており、薬剤師の高齢化を懸念する声も少なくありません。また、地域によっては離島の顧客が存在するところもあるため、都市圏の人間の移住やAIなどを導入して人間の負担を低減することなども検討されています。

移住先の制度や特典などを見直すこと

都市圏の人間の移住は自治体により成功率が異なることから、移住先の制度や特典などを自治体が見直すことを検討することも必要です。また、移住は住民同士の相性が大きく影響していることが多いため、お試し移住制度の拡充を図ることも重要といえます。

お試し期間中に移住を検討している資格保有者が薬局で働ける制度を充実させることで、定住者の増加が期待できる可能性は少なくありません。薬局の人材を確保することで、ある程度地域の調剤薬局が充実し、医療機関との連携を適切に行えるといいます。

高齢者の医薬品の飲み合わせや過剰摂取を防ぐことができ、国内で直面している地方の医療問題にも影響を与える可能性が高いです。

AI導入で必要となるスキルの学習

AIの導入は既にかなり多くの薬局で進んでいると言われていますが、機械に抵抗がある事業主も少なくないことから、導入に対しての研修をじっくりと行うことも検討しなければなりません。活用することで高齢者をはじめとした消費者を待たせずに済むことや利用して書類整理などを円滑化できることなどから、薬剤師はコミュニケーション能力を高めるため、接客対応に関連した研修や、オンラインでの学習が必要となる可能性があります。

初めて来た人に対してどれくらいわかりやすく効率よく薬剤の効能などを伝え、適切に処方通りに対応するかが重要となるからです。また、英語や手話、筆談などのスキル・オンラインでの接客対応に対してのスキルなども学んでおくことが重要といえます。

2024年問題とドローンの操縦

離島に顧客が存在する薬局の場合、オンラインでの接客対応スキルは必須といえます。接客を適切に行うことで利用者の満足度が高くなり、地域の健康への意識や医薬品に対しての知識を充実させることができるからです。ただし配送問題があるため、一部の地域では薬局に勤める人自らドローンを操縦し、処方薬を配送しなければならないといいます。

2024年問題として、メディアで常に警鐘を鳴らしており、配送が難しいのが現状です。安全に配送するのに外部業者への委託は必須といわれてきましたが、配送業者の現状を鑑みるに自分や社員たちで実行したほうが確実になる将来も予想されています。

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