2023年07月22日
薬剤師は薬の専門資格として、医療機関や民間会社など幅広くニーズがある資格です。国家資格であり、取得するには養成機関に入学して卒業する事で受験資格を得られます。その後国家試験に合格する事で資格を得る事ができ、仕事ができるのが一般的な流れなのですが、取得までの道は注意しておく事も多いです。目指す場合、注意点や難点も乗り越える強い意思が必要です。
学ぶ養成機関は大学の薬学部になり、専門課程を修了する事がまず必要です。一般的な大学は4年制ですが、薬学部の場合は6年間学ぶ必要がある事を知っておく必要もあります。学習期間が長いのは、それだけ専門的な知識を学ぶ量が多いと言う事です。
薬剤師の仕事は医師の指示に沿って調剤や、患者への服薬指導など様々ですが、薬は使い方や量を誤ると命に関わる危険なものです。重要な仕事であり医療の高度化や分業の進展と社会情勢が変化してきた事もあり、4年制から6年制に2012年より変更されました。
周囲の友人が19歳や23歳の歳に社会人となる流れの中、最短でもこの資格は24歳の時に取得し25歳の歳から社会で働く事になります。社会に出るのが少し遅い事をどう思うか個人毎に異なりますが、6年間学び続ける覚悟を持つ事が重要です。
大学は学ぶ場所ですが、講義を選択できますし高校生時よりも自由な時間は多いです。バイトやサークル、部活や趣味活動など様々な経験ができる場所です。しかし薬学部は一般の大学生活とは異なり、非常にタイトなスケジュールと進級難度が高い場所です。
1年時より薬学に関する基礎的な知識や技術を学びますが、その量は非常に多いので入学後5コマは基本となります。さらにほぼ全てが必須科目なので自身で選択し調整する事は不可能です。課題も多く予習も必要と一般の大学生活を満喫する事は難しい事を知っておく事が大切です。
大学の目的は学位の取得ですが、薬学部は国家試験合格も重要視しており、合格率は大学の学部の評価にも繋がります。その為、不十分な生徒を進級させる事はなく、しっかり進級試験を実施して不十分な場合は留年を躊躇なく言い渡します。
6年間1度以上留年する生徒は学校にもよりますが、1割~3割程は1度は留年しています。待遇や社会的地位も高い仕事ですが、そう生半可な覚悟では取得できません。
6年間学んできた事は国家試験に合格する為に必要な知識と技術です。国家試験も学んできた事が出題範囲なので、6年間国家試験対策してきたようなものです。しかし近年の合格率は70%を切る合格率であり、勉強して対策してきても合格は容易くはない事を物語っています。
6年次は非常に大変で就職活動や国家試験対策、そして大学なので学位取得の為に卒業論文の制作も試験勉強と並行しなければなりません。その忙しい中でも試験対策を行う忍耐力も重要となります。