森下の万能薬剤師の転職リポート

2023年06月06日

国家資格を取得する為の方法とルート

医療職は全て国家資格であり、その背景には対象者の命に関わる仕事なので専門的な知識と技術を有しておかないといけない理由があります。薬剤師もその1つで、取得には国家試験に合格しなければなりません。どの様なルートで取得する事ができるのでしょうか。

資格取得する為には必ず養成機関入学必須

資格を取得しないと薬剤師として働く事はできず、無資格でこの業務に就く例外はありません。必ずみんなが同じ道のりを経て、この仕事に就く事になります。数ある国家試験の中でも申し込む事で誰でも受けられるものもありますが、医療職は非常に高度な技術と知識、そして責任感など倫理観を備えておく事が求められる資格です。

受験申込するだけで受けられるものではなく、必ず国家試験受験資格が必要であり、それを取得できるのは薬学部を卒業できる者だけです。薬学部のある大学に入学し、卒業する事で国家試験受験資格を得る事ができ、その試験に合格する事で資格を得て働く事ができます。

薬学部に入学せずに資格を得る道はありません。

最短でも年齢は24歳になってから働く事になる

薬学部のある大学には、高校卒業の学歴が必要となります。養成機関である薬学部は厚生労働省が定めたカリキュラムをこなしていく事になりますが、その期間は4年でしたが現在は6年間になっています。医療分業や医療技術や求められるものの高度化に対応する為に、大学は6年制となっています。

高校卒業から一発で大学に合格し、1回も留年する事無くストレートで卒業及び国家試験合格できても、年齢は24歳の年に業界デビューできます。これが最短であり、それ以外の道は現在はありませんので皆同じ道を歩む事になります。

年齢制限と言うものはありませんので、社会人から入学しなおして目指す事を阻む法律はありません。必要なのは高校卒業の証のみです。ただし夜間学校や専門学校はないので、昼間6年間通える環境を作る事も必須となります。

国家試験は非常に難しく2年目以降は難易度は高まる

例年2月に2日間の日程で薬剤師国家試験が行われます。それ以外はなく年1回しかないので、不合格の場合は1年待たないといけません。薬学部を卒業する事で得られる受験資格は喪失する事はないので、何十年後かに受ける事も可能です。

試験の内容は6年間学んできた総まとめであり、捻りを加えた特殊な問題はなく知識と応用力を解くシンプルなものです。しかし範囲は非常に広く暗記ものばかりではなく思考を要す問題も近年出題されています。その背景には、現場で臨機応変に動けたり考えられる人材の育成が求められているからです。

国家試験の合格率は近年は70%程で、それを切る事もあります。試験は相対評価ではなく絶対評価なので大学受験の様な競争率やライバルを意識する必要はありません。基準点以上で合格なので、受験者全員合格となっても合格者数調整は行われはしません。受験する者は6年間学んできて対策も行っている者ばかりですが、それでも3割は不合格する結果です。内訳として薬学部新卒受験者は学校にもよりますが8割以上合格を手にしており9割を超える大学もあります。合格率70%程なのは2年目以降の受験者の合格率が4割も満たない事が背景にあります。

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