森下の万能薬剤師の転職リポート

2023年06月02日

国民の信頼感に応えようと調剤業務に励む専門業

薬局における調剤業務で薬剤師には緊張感が漂っていますが、日常生活などで悩み事や考え事を抱えていると調剤作業で“ひやり、はっと“のミスを起こしがちだという報告が出ています。調剤業務は人の命や健康に直接的に影響を及ぼす作業だけにダブルチェックなどの注意が不可欠です。

人の命に関わることもあるのでミスの許されない業務

近年、院外薬局が急速に増えてきて大学病院や地域の中核的病院など、診療科の多い大病院の門前にはいくつもの調剤薬局がひしめくほどになっています。ところが、高齢者の増加などを背景として医療機関にかかる患者の増加が続いているので、調剤薬局には処方薬を受け取りに来る人が後を絶たないようです。

このため、医師から服用するよう勧められる医薬品の種類が増えていて、処方箋を街中の薬局へ持ち込んでも待ち時間が結構長いようです。調剤業務は人の命や健康への直接的影響が大きく、ミスを許されない業務ですから落ち着いて日々の調剤業務にあたっているわけです。

医薬品の数が膨大で名称の類似したものがあったり、あるいは調剤室内の医薬品棚の使用状況などの取り違えなどにより医師の処方箋と異なる医薬品で調剤してしまうミスがまれに起こるようです。

平静心で業務をこなしていてもストレスのかかる生活

特に、近年は在宅医療に伴う患者宅でのチーム連携作業や処方後の服薬指導など、調剤業務以外の業務が増えているのでミスが起こりやすくなっています。こうして、調剤室の作業では調剤に携わる関係者がダブルチェックを励行するなど、細心の注意を払っているわけです。

そのおかげで、調剤薬局で重大な事件や事故の発生が大きく抑制されていて国民の信頼感が高いといえるでしょう。それでも、調剤薬局では“ひやり、はっと“が年間10万件以上発生し、この内、調剤に関するものが1千件以上も起こっていると報告されているわけです。

薬剤師は調剤室内では白衣を着て平静心で業務をこなしているはずですが、新人でなくても家庭生活などの影響で緊張したり、ストレスのかかっていることもありそうです。

オフタイムには別人になり趣味などに没頭する薬剤師

何か気になることがあり、考え事をしていると調剤業務に集中できずに作業することもあります。このような時にヒューマンエラーを起こし勝ちになるのは他の職業人と同様でしょう。そこで、日々のルーチンワークが終わって解放された時間帯には自分の好きなことに没頭して心身を解きほぐすことに専念する必要があるようです。

気分を一新してリラックスし、次の仕事に取りかかるようにすれば“ひやり、はっと“など、うっかりミスの件数の減ることがアンケート調査などで明らかになっているそうです。そこで、医師や看護師などと同様に、他人の命を預かる専門業といえる職業人ですから平素から仕事を離れたオフタイムには別人に変身する位の意気込みを持つのだそうです。

このため、仕事中の本人の言動とは考えも及ばない趣味やボランティア活動などに取り組んでいる人が多いわけです。

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