森下の万能薬剤師の転職リポート

2023年05月12日

電子化もおこなわれているお薬手帳

薬剤師が医薬品の調剤をする際に参考にすることが多いのは患者のお薬手帳です。お薬手帳は紙に印刷されたものが多く使用されていましたが、最近ではそれ以外の種類のものも使われるようになっています。ここでは、こうした種類のお薬手帳のことについてご紹介します。

スマートフォンで使える電子版のお薬手帳

薬剤師が調剤のために患者のお薬手帳を見ることがあるのは、その患者がこれまでにどのような薬剤を服用しているか確認する必要があるからです。患者が服用をした医薬品の種類によっては、医師が処方した薬剤をそのまま調剤できないこともあります。

こうした理由があることから、患者の安全を守るためにもお薬手帳を確認することは非常に重要です。紙に必要な情報を記載できるお薬手帳だけでなく、最近では電子化されたお薬手帳も作られています。こうした種類のお薬手帳を患者が使用することには、紙の手帳にはないメリットがあります。

わざわざお薬手帳を別に持ち歩く必要がないことも、電子版のお薬手帳独自のメリットです。電子版のお薬手帳はスマートフォンのアプリとしてインストールできるので、スマートフォンを外出時に持ち歩けばどこでも見せることができます。

薬局で調剤を依頼する時にも、スマートフォンに記録したお薬手帳を簡単に見せることが可能です。

データを安全に保管できる電子版のお薬手帳

電子版のお薬手帳ならば、記録した内容を安全に保管することもできます。紙で作られているお薬手帳の場合、どこかになくしてしまうと書かれている医薬品の情報もわからなくなりますが、電子版のお薬手帳ならばスマートフォンが故障した場合にも対応できます。

電子版のお薬手帳は書かれている内容をクラウドに保管することができるので、何らかの原因によりスマートフォンのデータが破損した場合にも、クラウドからバックアップしたデータをダウンロードできます。

事故が起こった時にも調べられる患者の情報

スマートフォンに電子版のお薬手帳をインストールしておけば、不測の事態に対応することもできます。外出先で事故に巻き込まれた時でも、スマートフォンのお薬手帳を見せることにより、薬剤師が調剤をする時の参考にできます。

緊急の事態が発生した場合には、こうした対応をすることが非常に重要です。医薬品を使用しなくてはいけない状況になっても、患者の医薬品の服用歴がわからなければ、適切な医薬品を判断することができないことがあるからです。

電子版のお薬手帳があれば、副作用の情報も簡単に調べられます。

アーカイブ