森下の万能薬剤師の転職リポート

2023年05月11日

服用されない医薬品を減らすためにできること

服用されずに残っている医薬品が社会的な問題になっています。こうした医薬品が発生することがあるのは、患者が正しい方法で医薬品を服用しない場合です。服用されない医薬品の数を減らすためには薬剤師の努力も必要です。ここでは、服用されない医薬品を減らすことができる取り組みについて解説します。

服用されない医薬品の数を減らすための努力

調剤されたまま服用されない医薬品の増加が問題となっているのは、不要な医薬品が増えると医療費が高額になるからです。医療費として使用できる国家予算は限られているので、不要な医薬品を少なくするための努力が国レベルでおこなわれています。

薬剤師として働いている人も、こうした取り組みに協力する義務があります。不要な医薬品を少なくするためにこの仕事をしている人ができることは、正しい医薬品の服薬方法を患者にしっかりと指導することです。患者が服薬方法を正しく理解していないことにより不要な医薬品が発生することもあるので、患者に正しい服薬方法を理解してもらうことは非常に重要です。

服用されない医薬品が発生する可能性があるのは、服用する方法が複雑である医薬品です。1日に数回服用しなければいけない医薬品の場合、患者が飲み忘れることにより医薬品が余ってしまうこともあります。こうした医薬品の数を減らすためには、薬を飲み忘れないようにするための指導も必要です。

患者が持っている医薬品の数の確認

不要な医薬品の数を減らすためには、患者が所有している医薬品の数を正確に把握することも必要です。飲み忘れて残っている医薬品があるのにそれを患者が申告しない場合、過剰な数の医薬品を調剤しなければいけなくなります。

このような必要でない医薬品が多く調剤されることにより、医療費も高額になってしまいます。患者が現在持っている医薬品の数を正確に知っておくことにより、最適な数だけ医薬品を調剤することができます。手元に残っている医薬品が服用できる場合には、それを差し引いた数の医薬品を新たに調剤すれば、不要な医薬品が発生するのを防止できます。

安全な服用のために必要な医薬品の整理

患者が家に保管している医薬品は、薬剤師が整理を指導することもできます。医薬品の種類によっては使用できる期限が限られているものもあるので、こうした種類の医薬品が家の中に残っていても服用することはできません。

使用期限が過ぎている医薬品を患者が所有している場合には、それらを全て廃棄してもらう必要があります。

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