2023年05月09日
薬の専門家が活躍する職場としては、病院やドラッグストアなどの医療機関があげられます。職場ごとに給与水準や業務内容も違いがありますが、特にドラッグストアは給与水準が高いといわれています。ここでは、ドラッグストアでの働き方や職場として選ぶメリットや注意点について書いていきます。
薬剤師が活躍する職場というと、病院や調剤薬局を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。最近は、ドラッグストアで活躍する人も増えています。ドラッグストアには法的な定義はありませんが、医薬品や化粧品を中心に生活用品や食料品、文房具など実に様々な商品を販売しています。
ドラッグストアで取り扱われている一般医薬品は第1類から3類まで分けられており、最近は調剤薬局を併設するところも増えてきました。ドラッグストアでの主な仕事は、OTC医薬品の販売です。不調で悩むお客さんに対して、症状や体質、飲み合わせなどを確認し、それぞれに最適な薬選びをサポートします。
薬だけではなく、ドラッグストアではサプリメントや健康食品も多く販売されています。そのような場合は健康相談に応じ、それぞれの体質や悩みに合う商品選びのアドバイスを行います。
病院や調剤薬局よりも、ドラッグストアの勤務は高収入を得やすいといわれています。まずはその理由も知っておきたいところです。まず、大手ドラッグストアは多店舗展開経営をしているところが多く、人手不足になりがちです。
そこで、採用に力を入れていることもあり、給与水準は高い傾向にあります。それから多くのドラッグストアは24時間経営で、年中無休のお店も少なくありません。それゆえに遅い時間や土日や祝日に勤務することも多くなるので、そのことも給与に反映されています。
OTC医薬品や化粧品など様々な商品を取り扱うこともあり、診療報酬改定の影響も受けにくく、経営が安定していることも、給与水準が高くなる理由といえるでしょう。
病院や調剤薬局で活躍する薬剤師の仕事は、調剤や患者さんへの服薬指導が中心です。調剤薬局を併設しているドラッグストアでも同じように仕事が行われますが、ドラッグストアでは調剤や服薬指導以外にもたくさんの仕事をこなす必要があります。
ドラッグストアではOTC医薬品の販売も行うので、接客やレジ打ちなどの業務も行うことになります。それから、品出しや在庫管理、POPの作成や店舗の清掃など薬剤師としての知識を活かしつつ、店舗の一員として経営を支えていきます。
調剤業務以外のスキルが身につくこと、化粧品やサプリメントに関する豊富な知識が得られるのも病院や調剤薬局の勤務にはない魅力です。