2023年05月01日
薬剤師の資格を活かせる専門的な仕事の一つとして、医薬品や医療機器メーカーの物流倉庫勤務が挙げられます。調剤薬局や病院でのお仕事とは、少し違った業務内容となるのが特徴です。物流倉庫で働くメリットや、具体的な仕事内容などについて、詳しくチェックしていきましょう。
医薬品や一部の健康食品等を扱う倉庫には、管理薬剤師を配置することが法律によって義務付けられています。倉庫での仕事内容は製品の品質管理や在庫管理、そして物流管理などです。
また医薬品に関する問い合わせを受けた際には、専門知識を活かして情報の提供を行う場合もあります。医薬品の品質管理や在庫管理に関するスキルが必要なほか、物流に関する知識も求められる職場です。調剤薬局のように、患者と直接コミュニケーションをしたり、健康について指導をするような業務はありません。
接客業務が苦手な方、薬剤の知識を活かして医療現場以外の分野で活躍したいと考えている方に、おすすめな仕事だといえそうです。
医薬品の物流倉庫で仕事をする利点は、調剤薬局等とは一味違う、幅広い業務を経験できる点にあるでしょう。医薬品を薬機法に基づいた正しい保管方法で保管して管理し、さらに発注に合わせて在庫を確認し、また薬剤情報の提供を行うなど、様々な業務を経験することができます。
薬剤に関する専門知識を深めることができるだけでなく、別の分野のスキルもアップできるのが魅力です。医療分野以外のスタッフと連携して仕事ができる、というのも良い点だといえるでしょう。専門分野を超えたチームワークを経験することで、自分自身の視野を広くすることができます。
倉庫勤務は土日休みであることが多く、規則的なスケジュールで働くことができるのが魅力です。また医薬品の物流倉庫は都市部に多く集まっているため、アクセスしやすく通勤の便が良いという利点も備わっています。
大手メーカーの倉庫勤務は勤怠管理システムがしっかりとしており、働きやすい環境を整えている傾向です。倉庫勤務の求人情報では、福利厚生が充実している職場も多く見つかります。給与はメーカーにより大きく異なりますが、全体として年収300万円から600万円ほどの職場が多いようです。
薬剤師の資格を持つ50代以降の方に、とくに人気が高い仕事だといわれています。