2023年03月02日
薬剤師という仕事に興味関心を抱く人は多いですが、この仕事には様々な活躍の場が存在しています。一般的にイメージされる場所もあれば、意外な場所で活躍することもあります。それぞれに特徴がありますので、目指す場合にはあらかじめ知っておくことがおすすめされます。
病院は誰もがお世話になることのある医療の現場の一つですが、医療機関でも薬の専門家が活躍しています。普段お世話になる地域に密着した開業医の経営する医院には不在の場合も多いですが、併設されている調剤薬局などには薬の専門家として在籍している事がほとんどです。
医師の指示で処方される薬の場合、薬剤師が薬を出す対応を求められることになるため、必要不可欠な専門家として必要とされます。入院設備のある大きな病院の場合、薬の専門家としての力はチーム医療に役立てられる事が多いです。
病棟の中で入院患者に対して適切な治療のための薬の調整を医師と一緒に行うことになります。同じ医療の現場であったとしても、その役割には幅広いものがあります。
薬学の専門家としてその専門性を活かして一般企業で働く場合もありますが、その場合の選択肢として研究職と営業職が一般的です。いずれの場合も製薬会社等に就職して世の中で必要とされている医薬品等を社会に出していく役割を担います。
研究職の場合には医薬品の開発に携わる仕事であり、この分野では花形の仕事です。一人でできる仕事ではないため、多くの場合チームで研究をおこなって成果を出していくことになります。また製品化された薬を広く使ってもらうために営業によって宣伝する必要もありますが、薬によっては医師に説明する必要があります。
そのために薬の専門知識を持った人材が必要とされています。
かつては地域のドラッグストアでも薬剤師が在籍していることが営業許可を得るために必要でした。現在でもその仕組みそのものは変わっていませんが、若干の緩和が行われて登録販売者が在籍していれば営業自体はできるようになりました。
しかし販売する事ができる薬品の範囲は限定されますし、医療機関等の処方箋に対応する仕事には応じる事ができなくなります。このように一般のドラッグストアにおいても医薬品に関する業務においては現在でも特別な役割を担っている資格であると言えます。