森下の万能薬剤師の転職リポート

2023年03月01日

薬を渡すだけではない薬剤師が活躍する道

現代医学は西洋医学と東洋医学をミックスした混合医療であり、まず西洋医学の根幹である病気の原因を検査機器を使って特定します。検査機器を使って特定ができたら、現状における症状の緩和と進行を抑えるための治療と投薬を行います。そして治療と投薬を行って症状の進行を抑えることができたら、今度は東洋医学の分野で治療をしていきます。東洋医学は人間が持つ回復能力に着目し、その力を増進する目的に自然界に生息する薬草を用いて根治するというものです。この2つの医療を組み合わせることで病気やけがの根治率を引き上げることにつながったわけですが、双方とも共通しているのが自然由来もしくは人工的に作られた薬を用いることです。そんな薬を用いる治療をする際に、病院側が必ず配置しなければならないのが薬剤師です。

患者に薬の扱い方を教えるのが仕事

薬剤師の仕事は病院内もしくは施設外の専門の施設で、患者に対して病気やけがを治すための薬を渡すのが仕事です。薬は確かに病気やけがを根治するうえで欠かせないですが、ただ実際に使う上で注意しなければならないのが保管方法と副作用です。

薬の中には紫外線や温度に弱いものがあり、保管方法を間違えてしまうと薬効成分が聞かないだけでなく毒になるリスクも生まれてしまいます。そして薬には副作用があり、強い眠気や血管の拡張など引き起こします。そういった副作用の有無を知らずに使用してしまうと、副作用は時に安全面に大きな影響を与えてしまうのです。

そういった副作用の内容と飲み合わせの注意事項を伝えるのが、基本的な仕事です。

新薬開発をするための治験係として活躍する

これまでの活躍先は病院の施設内で患者に薬を渡すまででしたが、現在はキャリアアップとして活躍の場が広がっています。その活躍の場の一つが、治験係として新薬開発をするための手伝いをするという役割が生まれています。

科学技術の進歩によって薬の種類も増え、これまで治らなかった病気やけがも治るようになってきているのです。しかしいくら新薬を開発できても、副作用だけは完全になくすことはまだ困難です。しかし副作用を怖がっていては新しい治療が生まれないので、そこで新薬ができたときに副作用にどんなことが起きるのかを確認するのが治験係です。

治験係は新薬を治験者に投与したら、その様子をつぶさに記録していきます。記録した情報を伝えることで新薬の副作用が起きる原因を製薬会社に伝え、そして副作用が起きた時には記録と同時並行で症状が重くならないように治療の手助けをします。

日本を飛び出して海外で活躍する道もできている

薬の取り扱いにおいて日本はトップクラスの技術を誇ることから、日本を飛び出して海外の薬局や病院勤務という形で活躍する道があります。海外で活躍するためには、相手国の言葉と専門用語を覚える必要があります。

しかし海外でも重要な役割であることに変わりないため、場合によっては日本で働くよりも高い報酬を得ることが可能です。

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