2023年01月30日
薬剤のスペシャリストが在籍する調剤薬局には、様々な患者さんが「処方せん」を持参します。近場に病院があれば、診察してすぐに処方せんを提出できますが、近場にないのなら、後日提出することになります。調剤薬局ではできることと、できないことがあります。どんなことなら可能になるかをチェックしましょう。
大学病院などにおいても処方せんを調剤してもらうことって可能なのでしょうか。こうした疑問もあるでしょうが、調剤業務の意味合いとしては患者さんが必要とするお薬を提供することが使命です。そのため、どんな患者さんにも対応できるように医療機関をはじめ、調剤薬局においても多くのお薬を取り揃えています。
しかも、お薬には使用期限もあるので毎日発注していますし、毎日仕入れることで、どんな処方せんにも対応するこができます。これなら、大病院に入院して、回復してから地域の小さな病院に通うことになっても安心できます。
ちなみに、薬剤師が処方せんに基づき調合しますが、この処方せんは代理人が持参してもお薬は頂けるのでしょうか。患者さんの家族であるなど、条件付きで受け取ることはできます。
薬剤師に渡す処方せんについては有効期限があることをご存知でしょうか。たとえば、医師から有効期限の記載が書かれていない処方せんを持参する場合には、医療機関から交付された日を含めて4日間になります。なので、早めに提出しましょう。
これは土日祝日も関係なく4日間です。それ以降は無効になるので、イチから診察をすることになります。ちなみに、院外処方せんについては、かかりつけとなる薬局をもつことができるメリットもあります。
お薬の服用について記録を管理してくれるので、たとえ複数の病院にかかっていて複数のお薬をもらっていても、重複しているお薬をチェックしてもらえるのは魅力です。
調剤薬局へ処方せんを持参するのがめんどくさく感じるから、FAXで送ることができればいいのに、と思うことはないでしょうか。薬局にFAXにて送ってから後日薬局に取りにいくと、薬剤師がお薬を出してくれます。ただし、受け取るときにはFAXで送った処方せんの実物を持参しなければなりませんから注意しましょう。
FAXはできますが、医師の診察をせずに薬を調剤することはできません。医師の診察によって効果のあるお薬を選ぶことになるからです。