森下の万能薬剤師の転職リポート

2021年10月01日

かかりつけ薬剤師を持つメリットと登録の仕方

ここ最近、薬局へ行くとこんなポスターを見かけます。そこには「かかりつけ薬剤師を持とう」と書かれています。なぜそのような制度が出来たのか、メリットはなにか、今後はどのような役割を担っていくのかを紹介します。

お薬を安全に使うためのサポート役

健康のために薬を服用している人は多くいます。また今後は高齢化社会に伴い、複数の病院で複数の薬を処方されるケースも増えていく事が予想されます。この場合、薬の管理が複雑になり、患者一人の力では管理ができなくなる可能性もあります。

この時にサポートしてくれるのが、かかりつけ薬剤師の存在です。医療機関との連携をしているので、すでに服用している薬に影響がないか、処方に疑問があった場合の問い合わせなどと行ってくれるのです。薬に関する不安や疑問が解消されるので、安心して服用が出来るようになります。

担当制だからこそ出来る事について

かかりつけという事は、担当してくれるのは一名となっています。そのため、自分の健康や病院の受診歴などを以前から知っている状態が維持される事になります。そのため、患者は相談しやすくなるというメリットがあります。

そして最大のメリットは、24時間対応してもらえるという点です。もし薬の服用後すぐに体調が悪くなった場合、飲み間違いがあった場合に即座に相談する事ができます。

例えば、24時間の在宅介護、在宅看護を受けている患者、体調の急変が命に係わる大病を患っている場合は、一刻を争う可能性があります。そのような時に迅速に対応してくれる、薬のプロに相談できるという事は、安心以外の何物でもありません。

登録の仕方と増える負担について

まず担当してほしい方が見つける必要があります。いつも通っている薬局でいつも薬の説明をしてくれる人、自分が話しやすいと感じた人でもいいです。お願いしたい人が見つかったら、その本人に依頼を行ってください。ただし、かかりつけになるための条件には、知識と経験が豊富な者と定められています。

その方が該当していた場合は、担当してもらえるようになります。手続きは、文書にて説明を受ける事、同意書に署名をする事が必要です。費用に関して不安に思う人もいるかもしれません。しかし、登録後の負担額は一回の処方あたり60円から100円の指導料が増えるだけとなっています。

患者の負担は決して大きくありませんので、安心して下さい。

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