森下の万能薬剤師の転職リポート

2021年09月20日

薬剤のスペシャリストによる在宅業務のあり方

薬剤のスペシャリストにとっては、調剤業務にばかり固執しては知識も深めることはできません。また、在宅医療という分野が広がりを魅せているため、こうした分野に展開する調剤薬局も増えています。しかし、薬局業務もおろそかにできないのも事実であり、どうすれば、依頼者に応えることができるかを考えた取り組みが加速しています。

在宅業界という新しいサービスを展開

調剤薬局業務だけでなく、薬剤のスキルを持つ者が携わるフィールドには、介護事業もあります。また、福祉用具のレンタル事業に鞍替えするケースもあり、幅広い事業に携われる魅力もあります。その中でも、最近の調剤薬局の強みとなるのが、在宅業になっています。

薬剤師経験の豊富なスペシャリストがおり、
事務員と連携をして在宅依頼に応えるといいます。調剤薬局は、店舗数も多いので、活動の調整はベテラン事務が引き受けるようです。基盤となる事務所から、各地域の調剤薬局へ橋渡しをするので、そちらに派遣する事務もやはりベテランになりますし、薬剤業務に精通した者であるケースもあります。

サービスができる店舗と連携を図る事業

在宅業務を発足しなければならない理由も考えてみましょう。患者さん本人あるいは家族から薬局へ依頼が来るので、それに応じて個人宅へ訪問する訪問看護・介護が一般的でした。しかし、薬剤師にとっても業務が増加、複雑化している事実があります。

調剤業務と両天秤にできない現状になるケースも少なくありません。効率的に行うために、在宅業務を導入する流れが確立しています。もちろん、導入する際には、各店舗との連携が必要になります。

マニュアル化することで、どの店舗でもスムーズに業務を行えるようにしています。また、該当する店舗そのものに大きな負担になるのではないか、そうした問題もありますが、現場の状況を確認しながら調整するため、両天秤にかけても調剤業務に支障がでないサービスが展開されています。

病院でやってきたことが在宅でもできる

病院での薬剤経験のある方も、薬局での在宅業務に移行する可能性は十分にあります。いわゆる転職ですが、個人宅のみならず、施設在宅も行うことにより、これまで通りに医師や看護師とやり取りができます。

医療チームの一員として薬剤師も携われる内容です。個人宅の場合には、薬の配達だけという場合もありますが、施設在宅となれば、残薬管理、カンファレンス、回復してからは処方の提案も行えます。

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