2021年09月06日
薬の専門家と聞くと、ドラッグストアや処方箋薬局にいる人と言うイメージが強いかもしれませんが、他の場面でも活躍しています。薬学部で6年間勉強していますし、薬の様々な知識を持っていますので、想像以上に色々な場所で活躍していることを知っていますか。
病院には病院薬剤師がおり、病院内で様々な仕事をしています。医師が患者に薬を処方するわけですが、必ずしもそれが正しいとは限りません。医師も人間ですから、間違った薬を処方してしまうことがあるかもしれません。
似たような名前の薬を誤って処方してしまうことも考えられますので、それをチェックして医師に確認する作業もあります。もちろん、病院内で保管している薬の管理を行っています。適切に保管する必要がありますし、どの薬をどれくらいの量を保管しているのかも管理しなくてはなりません。
院内で薬を処方することもありますし、患者さんへ薬の説明をしたり、患者さんの薬の管理も行っており、病院内でも大活躍していることがわかります。
製薬会社に勤めていると聞くと、新薬開発をしているイメージがあるかもしれません。製薬会社に勤めていても新薬開発だけではなく、様々な仕事をしています。新薬開発もありますが、薬に関するデータを集めて管理しています。
薬と言っても効果があるだけではなく副作用が起こることもありますし、たくさんのデータを医師や看護師とも共有する必要があります。適切な薬の情報を提供することで、クリニックや病院でも安心して患者さんに対して薬を処方することができるようになります。
学校は関係ないだろうと思われがちですが、学校内でも様々な仕事をしています。プールに入る時にプールの水を管理しているのは想像しやすいかもしれませんが、プールの水だけではなく水道もそうですし、校舎の衛生管理も担っています。
教室の空気や湿度や温度、照度や騒音など検査を定期的に行っているのも薬剤師です。検査結果を元に学校に対して適切な指導などを行うこともあります。児童や生徒たちに対して、薬の正しい使い方を説明したり、薬物の危険性を伝えることもあります。
たばこやアルコールの害について説明することもあります。学校の中でもやることはたくさんありますが、縁の下の力持ちと言うような仕事内容なので、意外と知らない人が多いのかもしれません。