2021年06月30日
人気の高い仕事ですが、一体どれくらいの年収を期待することができるのでしょうか。具体的な例を踏まえながら、薬学部に進学したいと考えている学生向けに現実的な数値を紹介することにします。これを知れば人生設計がしやすくなるかもしれません。
まず、病院で薬剤師として働く場合には、年収は低く押さえられるという傾向が見られます。それでいながら仕事は忙しく、責任も重いので、人によっては割に合わないなと感じて転職をするケースもよく見られます。特に多いのが、新卒で働いた後に、別の所に転職するというケースです。
薬学部を卒業した新卒者の場合、病院での勤務はたしかに大変ではありますが、経験値を高めることができるのも事実です。若いうちにいろいろな経験をして薬剤に関する知識を深めておき、その後転職をして他の職場に移るという人は多いです。
その理由は、年収と仕事の大変さが割に合わないということから、結果的に職場を移り、そこでキャリアアップを目指す場合が圧倒的に多いからです。
高い年収で知られるのが、製薬会社勤務の薬剤師です。営利企業に努めて薬剤に係る営業や研究開発に携わる仕事なので、特に大手であればあるほど年収は高く、安定した暮らしを考えることが可能です。
その反面、業績なども厳しいことから、それが嫌になってしまって転職をするという人も多いです。しかしながら、製薬会社での勤務経験は、転職の際に高い評価を得ることができるので、その後の転職にも威力を発揮してくれます。
安定した収入を得ながら製薬会社で働き、その後情報収集をしつつ調剤薬局などゆったりと働く事ができる職場へ転職するというパターンも多いようです。
やはり女性の薬剤師の間で人気が高いのは、断然調剤薬局です。勤務地も自由に選ぶことができ、また、職場の選択肢も様々であるということから、ゆったりと仕事をしたいと考える女性にとっては良い選択肢と言えるでしょう。
収入も地域差はあるとはいえ平均的以上の収入を得ることができるため、子供ができても休職制度などを利用して復帰するというひとも少なくないようです。仕事に関しては専門性を求められる仕事でありますが、薬の服薬指導を行うことが求められるため、コミュニケーション能力なども求められます。
人と接することが好きならば、安定した良い職場です。