2021年05月27日
薬剤のスペシャリストも、必要になるフィールドは精神安定剤や抗うつ剤が必要になる精神科や心療内科にもなります。このフィールドで活躍するためには、何が必要になるのか、どんな携わりをするのか、チェックしてみましょう。
薬剤のスペシャリストである専門医は、投薬が必要になる医療機関に在籍しています。内科、外科のみならず、副作用が出やすいといわれる精神科・心療内科でも必要にされている薬剤のスペシャリストです。こころの病の改善には、急性期・回復期・再発予防期の3ステップがあります。
急性期には、症状がもっとも強く現れている時期ですから、ときには、服用中の薬を多量摂取する患者さんの服薬指導に従事することもあります。患者さん一人ひとりに付きっきりにはなれないので、薬を出す際には十分に説明をしますし、内服薬を隠し持ってないか、そうした内情まで会話から探ることもあるようです。
ときに患者さんは、致死量にあたいする薬を服用せずに、保管をしておき、自殺念慮で保管しておいた薬を大量に摂取して自殺未遂をするケースが少なからずあるといいます。少しの気の緩みが、患者さんの命に関わるのは、医師のみならず、医療従事者ならではの負担になっているようです。
しかし、負担を強いても、患者さんの回復期が見られるからこそ、この仕事を選ぶ話しも耳にします。精神療法をするにしても、まず、ひどい落ち込みから脱して、薬剤師の話しを前向きに聞ける状態にしなければなりません。
そのために必要なのが薬物療法ですし、医師も薬剤のスペシャリストを頼りにしています。心の病で極度に落ち込んでいるために、改善させるために使用する薬剤は抗うつ剤や精神安定剤です。
心の病気の原因に対して、セロトニン、ノルアドレナリンといった脳内の神経伝達物質の働きを増強する作用を持つ薬剤を投与します。現在、日本で許可されている薬剤も開発された時期が古いものから、最新の技術によって開発された新薬までがあります。しかも、古い薬剤よりも、新しい薬剤のほうが副作用が少ないと言われています。
副作用の強さはもちろん、最近では個人輸入によって海外版の薬剤を入手する患者さんもいるため、薬剤師は海外版の薬剤の知識も深める必要があるといいます。和訳されている薬剤ばかりではありませんから、英語もある程度できる専門家が必要になりつつあります。
医療用語に関する外来語、これに強みのある医療従事者が求められているのも昨今の求人情報の特徴です。また、一概に新薬だから良いワケではないといいます。また、同じ種類の薬でも製薬会社によって製造方法に違いもあるため、効果や副作用にも相違があります。
だというなら、製薬会社に勤めていた経験者も歓迎されているでしょう。