森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年04月22日

円満退職のために必要なこととは

薬剤師は現在慢性的な人材不足で、転職のために辞意を伝えても強い引き止めに遭う可能性があります。広いようで狭い業界ですし、退職後にも顔を合わせる可能性がある以上、意志の伝え方には注意をして、気持ちよく送り出されたいですね。

まずは伝えるタイミングを見計らう

就労規程、就業規則など、職場には守るべき規程があると思いますので、まずは退職の項目に目を通しておきましょう。ただ、民法上、退職届は辞める2週間前までに提出すれば良いことにはなっていますが、置かれている立場によっては2週間では引き継ぎは到底無理という状況も多いでしょう。職場の慣習や雰囲気、状況によってどれくらい前に申し出るべきかは異なりますが、長い人では3ヶ月前から申し出て、次の人に自分の業務を教えてから辞める場合も少なくありません。リーダー的な立場の人なら尚の事、そうでなくても人手不足の業界ですから、1ヶ月以上前には申し出ておく必要があると思ったほうが懸命です。また、明らかに繁忙期と分かっている時期は避けるのが社会人としてのマナーですね。

直属の上司に伝えて理解を得ること

まず最初は直属の上司に退職の意志を伝えて理解を得ることが正解です。あまり仲の良い上司ではなかったとしても、飛び越えると後々大変なトラブルになるので絶対にNGです。もし店舗に勤めているなら店長かフロアマネージャーなど、病院であれば薬局長、調剤薬局なら管理薬剤師になるでしょう。もちろんいきなり辞めますと言うのではなく、お話ししたいことがあるのでお時間を頂戴したいのですが、というように前置きをおいて、ちゃんと時間を作ってもらいましょう。職場では他の人がいるので、雰囲気を悪くしないように、関係者のいないところで話すのがマナーです。理由は前向きに伝えるのが基本ですので、スキルアップのためなどとしておくと良いでしょう。

引き止めにあった場合の対応とは

転職先がすでに決まっている場合には、それを伝えることで引き止めは終わるはずです。日本には法律で職業選択の自由がありますので、勝手に妨害することは出来ません。決まっていない場合には、職場に必要な人材であることや給与を高くするなど条件交渉を持ち出される事もあるかもしれません。それで納得してしまえるなら受け容れてもいいかもしれませんが、後々、待遇を引き上げるために退職をチラつかせたなどと言われて職場に居づらくなるような恐れがないか、冷静に考えてからにしましょう。それまでの関係性もありますので、何が正解かは一概に言えません。お互いに感情的になることなく冷静に話し合いをすることが重要です。

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