森下の万能薬剤師の転職リポート

2021年04月30日

シニア世代の人が歓迎される職場はあるのか

シニア世代の薬剤師の就職先は、若年層と比べると限られることがありますが、実務経験が豊富な人や海外の病院や製薬会社に勤めたことがある人は好条件で採用されるケースも少なくありません。また、正社員の働き方にこだわらない人であれば、契約社員やパート社員としてプライベートの時間を充実させながら働くことも可能です。

人手不足の病棟はベテランが高待遇で採用されやすい

慢性的に人手不足の状況にある病棟においては、60代以上のシニア世代の薬剤師も他の人と比べてハンデを感じることなく働けることがあります。特に、民間の大病院の高齢者が多く入院する病棟では、調剤の経験が豊富な人が重宝されることがあり、夜勤や宿直勤務をこなすことで安定収入を得ることも可能です。

最近では、シニア世代の再就職を支援するため、年間を通して採用活動を活発に行ったり、労働条件の見直しをしたりしている医療機関もたくさんあるため、時間を掛けて自分の力が発揮できそうな職場を探してみることが大事です。

また、病棟勤務の経験が無い人は、採用後に仕事上で悩むことがないように、一定期間の研修が行われているところを勤務先の候補に選ぶと良いでしょう。

体力に不安がある人は地域にある調剤薬局がおすすめ

薬剤師の仕事に興味はあるものの、体力に不安があるという人は、日中の業務が中心となる地域に根差した調剤薬局を職場に選ぶのがおすすめです。街中の調剤薬局の中には、若手や中堅だけでなく、シニア世代の人も積極的に受け入れているところが多くあるため、ためらわずに条件が良い薬局の求人に応募をするのも良いでしょう。

また、シニア世代のスタッフが活躍している調剤薬局については、多方面の求人媒体でピックアップされることがあるため、時間を見つけて身近なところにある調剤薬局のスタッフの働き方をチェックしてみましょう。

契約社員やパート社員の働き方について調べてみよう

各地の病院やドラッグストア、老人ホームなどでは契約社員やパート社員の募集が行われる機会が増えており、様々な事情でフルタイムで働けない人にとって好ましい状況となっています。また、契約社員やパート社員として経験を積んでから正社員登用をしてもらえる事業所も少なくないため、将来的に安定した待遇で働きたい人は、じっくりと気になる事業所の事情を把握することが大切です。

なお、過去の経験やスキルを無駄にしたくない人は、現場内でなるべく専門性の高い仕事を担当できるところを就職先に決めることがポイントです。

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