2021年04月17日
薬剤師が自分の経験や能力を生かしながら、順調にキャリアを積むためには、日ごろから専門性の高い仕事を担当できるところや、個別の研修が行われているところを勤務先に選ぶことが大切です。また、就職活動中に様々な医療現場や製薬会社、調剤薬局などの見学をすることも必要です。
薬剤師が職場内で調剤業務や服薬指導といった専門的な仕事をスムーズにこなすには、数ある現場の中でもスタッフの研修に力を入れているところを就職先に選ぶことがとても大事です。たとえば、人材育成に力を入れている総合病院や製薬会社においては、若手の医療従事者が安心して仕事に取り組めるよう、定期的に先輩が業務に関するフォローを行ったり、講演会やセミナーなどの機会を設けたりしているところもあります。
また、新人だけでなく中途採用者や管理職候補者に対する研修を強化している職場もあるため、時間を掛けて将来性のある職場を見つけることがポイントです。
薬剤師を必要としている医療現場や製薬会社は日本中にありますが、就職をしてから自分の力を発揮するには、求職中にそれぞれの現場で求められているスキルについて把握をすることが肝心です。たとえば、大学病院をはじめとした高度な医療が提供されている現場においては、医薬品に関する専門知識や調剤の経験を持つ人が重宝される傾向が見られます。
一方で、製薬会社などの民間企業においては、医薬品の研究開発に携わったことがある人や、薬学系の収支や博士の学位を持つ人が採用されるケースが少なくありません。なお、就職をしてから効率よくスキルアップを図りたい場合には、一人ひとりの医療従事者へのサポート体制が整っているところを勤務先に決めることが大事です。
過去に医療機関や製薬会社で長く働いたことがある人は、医療分野の転職エージェントを利用することで、短期間のうちに自分のキャリアが役立つ現場を選ぶことが可能となります。エージェントによっては、転職先の紹介だけでなく、適職診断や採用後のサポートも行っているところがあるため、時間を掛けて長く付き合えるエージェントを見極めることが大切です。
なお、自分と相性が良いエージェントを見つけるうえで、実際に医療業界で転職を成功させた人の体験談を参考にしたり、複数のエージェントに試しに会員登録をしたりするのも良いでしょう。