2020年12月29日
薬剤師を目指している場合、大学で専門の知識を身につけなければいけません。そのために、受験したい大学をいろいろと調べて、ベストなところを選ぼうとしている場合もあるでしょう。もしも、その選択肢の中に大学の薬科学科が含まれているのなら、考え直すことを強くおすすめします。ここでは薬科学科に通ってはいけない理由を説明するので、知ってもらえれば、やめようと考えられるはずです。今後の人生がかかっているのですから、受験する大学は適切なところを選べるようになりましょう。
さまざまな大学が薬の勉強をできる学部として、薬科学科を用意してくれています。その名前の通り、薬に関する勉強ができるので、知識を蓄えたいのなら利用を考えてもよいです。また、薬科学科は四年制で、六年制の薬学部とは違って短い期間で卒業ができます。
つまり、早く社会人になれますし、学ぶ期間が短いため薬学部よりも学費を安く済ませることができます。しかし、薬科学科の最大の特徴は、薬剤師になるための資格が得られないということです。
従って、頑張って薬の勉強をしたとしても、患者さんに対して販売をすることは決してできません。病院・クリニックなどの医療機関、そして薬局では働くことができないので気をつけましょう。
薬科学科が存在している理由は、薬の研究をする人材を育てるためです。従って、新しい薬を作ったり現在ある薬を改良したかったりするのなら、ピッタリの学部だといえるでしょう。
大学院に進むことでさらなる知識を身につけられて、一流の研究者になることも可能です。しかし、それでも販売することは無理なので、そちらを目的とするのなら薬学部に通うようにしましょう。
薬学部に通えば、薬科学科とは異なった知識を得られて薬を売れるようになります。ただし、卒業すればよいというわけではなく、国家試験をクリアしなければ資格は得られないので、そこは間違えないようにしましょう。
つまり、卒業したとしても試験に受からなければ、薬局やドラッグストアでの販売を行うことはできません。なお、薬学部はとても難易度が高い学科として知られているため、受験をするなら、それ相応の対策が必要となります。
予備校に通うなり家庭教師を雇うなりして、きちんと学力を身につけたうえで受験をしましょう。