森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年04月20日

順番に経験していくことになる理由と一緒

医薬分業が進んだ今、薬のプロフェッショナルとしてどこでどのようにして働くことが、自分にとってベストなのだろうかと悩む人が増えてきています。その結果、ある特徴と連動した動きが見られるようになってきました。

収入は働くうえでもっとも重要な要素

どんな人にとっても、働く以上はできればたくさんの収入を得たいという考えを持っていると思われます。それは、国家資格保持者である薬剤師とて例外ではありません。処方箋を見ながら薬の調剤を行うという仕事は、一歩間違うと患者さんの命にかかわる大事に至る可能性を秘めていますので、ミスは許されません。そんな緊張感の中で仕事をしていくわけですから、その報酬としての給料や収入が多ければ多いと考えるのも、至極当然のことだといえます。そのため、給料に不満があると、どうしても他のところの雇用条件が気になり、同じような環境、雇用条件で給料の額が高いとなると、転職という考えが頭をよぎります。

収入には差があるというのが業界の常識

薬剤師の仕事場として挙げられるのは、主に三つの場所です。病院、調剤薬局、ドラッグストアが三本柱と呼ばれるくらい、就業場所の大多数を占めています。ただ、それぞれに特徴があり、自分が理想とする働き方の仕事内容にマッチしているかによって、どこを就業場所に選ぶかが変わってきます。病院は医薬分業が進み、今ではほとんど患者さんに薬を渡すことがなくなりました。処方箋を渡すのが主な仕事で、その処方箋を持って近くの調剤薬局に行ってもらいます。そのため、病院で働く場合は医療チームと連携して働くことになります。純粋に調剤の仕事がしたいということであれば、調剤薬局という選択がベストです。

多種多様な対応が求められるのはドラッグストア

医療現場で処方されるのと同じ成分を含むOJT医薬品から、市販の薬までを扱うのがドラッグストアで、ここでの仕事は調剤薬から市販薬まで、幅広い知識でもって対応する必要があります。そのため、病院、調剤薬局、ドラッグストアの順で職場を変わっていく薬剤師の転職者は非常に多く、これが収入の額とも連動しているとされています。ただ、ドラッグストアの場合は薬以外の取り扱い商品もあり、サプリメントなどに関する知識も求められるため、仕事はより煩雑になり、接客応対の仕方を店から細かく指導されることもあります。それが収入の差の理由になっているともいえますので、これから転職をしようと考える場合には、自分に向いた職場かどうかを考えることも大事です。

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