森下の万能薬剤師の転職リポート

2020年11月20日

薬剤のスキルを活かすフィールド

薬剤のスキルを持っているからこそ、大学病院などでそのスキルを高めることや、役立てることもあります。しかし、薬を必要とするのは地域に根付くドラッグストアなどにも広がっており、薬のスキルも幅広い内容を取得するまでになっています。

スキルあっても他方に関心を深める

薬について熟知する薬剤師は、ときに麻酔科医師としたスキルも合わせ持つこともあります。内科のみならず、外科では切開や縫合といった基本的技術と人体の解剖学的知識が要求されます。研修などが必須となる業界です。

傷跡をできるだけ目立たないようにするのも治療の1つですが、痛み止めの薬を処方するのは薬剤の専門家ですし、痛みレスで手術をするためには麻酔科医による麻酔技術が必要になります。

今、医療機関は人材不足が懸念されていますし、過疎化によって、地方求人数は減少傾向です。その分、全国展開するようなドラッグストアなどへ転職する薬剤の専門家もいます。

美容や健康志向の煽りを受けたフィールド

また、ドラッグストアでは風邪薬や育毛剤などが扱われていますが、それだけでなく、化粧品も扱われています。そうした分野に触れたことにより、製薬会社などに目を向ける薬剤師も少なくありません。もちろん、美容皮膚科などではドクターズコスメに関与することもあれば、最近になって定着している漢方に関する知識も深め、そうした化粧品を製作する業界に目を向けることも少なくありません。

さらに、漢方外来の急増により、医療機関に舞い戻るケースがあったり、副作用のリスクを考えれば、サプリメントなどの健康・美容系へのフィールドも選ばれています。

どのフィールドに進むべきかを考える

サプリメントの調合に関与する薬剤の専門家もいるのは、美容整形外科や美容皮膚科などの領域でしょう。もちろん、効果効能というのが謳えない分野ですから、求める方々に対する服薬指導には、治すことを目的にしないことを伝えています。

例えば、ガンが治る、傷跡が消えるなどの誤解が生じる言葉は使わないようにしているようです。医療機関には種類があり、大学病院は研究や教育に恵まれていて、新しい治療法の開発や効果の確認のために治療が行われていますから、そちらで携わることは有意義ではあるようです。

どんな場所であれ、薬の知識はどこからでも広げることはできそうです。しかし、新薬に限ってはやはり都心にある大学病院などが専門ではないでしょうか。

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