2017年04月18日
薬剤師が転職をする場合、どんな条件を優先させたいのか、自分の中でポイントを絞っておきましょう。慢性的に人手不足なので就職先が見つからないということはほぼありませんが、それでも人気の職場は以前より難しくなっていると言われています。
薬剤師は難しい国家試験に合格する必要のある有用な資格です。求人業界では常に人手不足で、特に条件にこだわらないというのであれば、まず就職先に困るようなことはありません。このご時世に有り難いことではありますが、中には人気の職場もあり、狙いたいところがある場合にはなかなか難しいケースも出て来ています。特に製薬業界に中途入社しようと思った場合には、現在のところ難しいケースが増えています。求人動向を見ると、2020年までは売り手市場が続く予測となっていて、この頃までであれば自分に有利な条件で職場を探せる可能性も高いでしょう。ただし、2020年はもうすぐそこに迫っています。冷静に考えてみれば、さほど猶予がある期間でもありません。
人手不足を理由に、いつでもどこでも希望したところへ中途入社が出来るような状況も徐々に変化しつつあります。有資格者であっても、そろそろリアルに自分の希望を絞り込むべき時期に差し掛かっているわけですが、これからの社会に求められる理想の人材というのはどういう人なのでしょうか。まず、医療機関からの要望で多いのは、勉強に熱心で向上心の強い人材です。資格さえ取ってしまえば一生安泰などといった状況ではなく、職場でも毎日勉強し、自宅に帰ってからも毎晩勉強をするくらい勤勉な人材が求められています。実際に人気の職場で生き残っているのはそうした資格者たちばかりで、常に新しい知識を磨いている研究熱心な資質を持っている人が選ばれる時代になっているのです。
薬に関する専門知識さえ持っていれば良いわけでなく、接客術や高いコミュニケーション能力まで求められる時代になりつつあります。特に調剤薬局などで働く場合は、訪れた人からの相談を受けたり、適切なアドバイスや説明を行ったりする必要があり、密なコミュニケーションが取れる人材が求められるようになっています。こうした変化はインターネットによる薬の販売が解禁したことなども影響していますが、単に商品を手渡すだけの人材では価値が薄れつつあるのです。患者の不安を払拭したり、服薬をわかりやすく指導したりといった信頼関係まで構築出来る能力があれば、魅力的なプラスアルファの能力として評価されるでしょう。