2020年06月26日
薬剤師が就職活動をするときは何に注意すればいいのでしょうか。ここでは採用率を高めるためのコツ、働く場所の重要性、就職における転職回数の影響などについて説明しています。スキルを高めて就職難の時代を上手に乗り切りましょう。
AIの進歩や人材過多の影響もあり、今後はスペシャリストに加えてジェネラリストにもなれる人材が有利になる時代です。これからは個の時代がさらに進歩し、自分の売りを明確化できる人が採用されます。転職をする際は多角的な能力が重視され、例えば調剤薬局での勤務経験しかない人よりも、これに加えて病院やドラッグストアなどでの勤務経験もある人のほうが優遇されます。
また昔はコミュニケーション能力に難があっても就職に困らないと言われていましたが、現在は多くの職場がコミュニケーション能力を重視します。円滑な人間関係を構築することが、仕事の生産性を高めるからです。雰囲気がギスギスした職場だと空気は重たいですし、よい仕事はできないでしょう。
昔は薬科大学を卒業したら、地方から東京に引っ越しを兼ねた就職をする人が大勢いました。現在もこの傾向は大きいですが、首都圏ほど競争が激しい現実があります。すべての業種で見れば都市部は仕事が豊富にありますが、薬剤師に関しては人材のほうが多いのです。
一方で人口密度の低い地域に関しては、仕事が豊富にある傾向があります。首都圏で仕事が見つからなくて悩んでいる方は、首都圏以外も含めて探してみるのも手でしょう。医療業界に共通するのは都市部ほど人材が余っていることです。
いかに人材が少なくて需要が高い地域で働くかがカギになります。
人材が飽和状態にある現在では、頻繁に転職をするのは得策とは言えません。嫌なら別の職場に行けばいいという考えは通用しなくなってきています。採用においては年齢が高いほどスキルも高いと判断されます。
例えば40代でスキルは20代という人であれば、20代の人には負けてしまうでしょう。昔は年齢的なハンデはあまり影響しないと言われていましたが、現在は状況が変わってきています。もちろん特別な事情があって転職をする分にはまったく問題ありません。
職場における不満点に対して、自分なりに努力をして解決しようと試みてもダメだったのであれば、転職を検討してみる必要があるでしょう。