森下の万能薬剤師の転職リポート

2017年04月09日

研究職として採用されるための方法

薬剤師の転職で希望が多いのが、製薬会社の新薬開発の仕事です。やりがいもあり、スキルアップも待遇アップも望める期待の職場ですが、それだけに人気も競争率も最も高いと言われるポスト。どのようなキャリアを選べばその道が拓けるのでしょうか。

研究職として製薬会社に採用されるためには

製薬会社の研究開発部門は、非常に希望者の多い職場です。製薬の仕事だからと言って薬学部出身者だけがライバルになるわけではなく、医学部を始め農学部や工学部まで、あらゆる部門からの出身者がそのポストを狙っているのが実情。望むなら、あらかじめそれほど厳しい中で勝ち抜くだけの覚悟が必要な事を、きちんと認識しておきたいですね。また、学歴でふるい落としてしまう企業もありますので、無駄足にならないよう少しでも確率の高いところに絞り込む戦略も必要です。転職を成功させるためには、採用に関するあらゆる最新情報を得ることが必要ですし、表に出にくい内情にも詳しい味方を見つけることが重要です。

売りになる得意分野があるかどうか

例えば、薬剤師として長年調剤の業務に携わっていたとしても、製薬会社の研究職としてはあまり歓迎されません。役立つのは、特定の病気、特定の薬物に関して造詣が深いなど、第三者的に見て専門性の高い分野に関する知識や経験です。製薬業界の研究所では、有名大学の大学院で博士課程を修了していないと採用の道がないといった企業が少なくありませんが、それもすべて極端に詳しい得意分野を持っているというお墨付きだからです。募集自体が少ないのは、一度採用された人が離職せず、生涯をかけて研究に取り組んでいる実情を反映しています。求人が出るにしても公開になることはほぼなく、エージェントに非公開求人として具体的な人材の要望が出されますので、まずはそれを掴むことが必須でしょう。

免許を強みにアグレッシブな活動を

薬学部出身者以外のライバルも多いと前述しましたが、大きな強みになるのが免許です。実は企業が事業を行う上では、研究職者の職員の中に薬剤師免許を取得している人材が必要となるシチュエーションが少なからずあります。この免許に関しては、おそらく他の出身のライバルの中で取得している人はそう多くはないでしょう。つまり、国家資格の強みを活かせる求人を掴むことが出来れば、かなり大きなアドバンテージになる可能性があります。アグレッシブな就職活動を行うためには、何を置いても情報戦に勝利しなければいけません。企業と太いパイプを持ち、内情にも詳しいエージェントを活用することの意義はここにあります。

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