2019年08月16日
薬剤師としての働き方も色々とありますが、短い期間ごとに別の職場で働いていくという働き方もあります。特に最近仕事に対する様々なニーズが生まれている事からこうした選択肢を選ぶ人も増加傾向にあるようです。ただこの形式には向いている人とそうでない人等の様々な特徴があります。
今、薬局やドラッグストア等で派遣薬剤師のニーズが高まっているようです。必要な時に一定期間人材を確保したい等という企業のニーズと、ブランク明けで短時間から徐々に仕事勘を取り戻したい、自分らしく自由な働き方をしたい等という働く側のニーズが合致して現在の状況になっています。
この働き方の最大の特徴は、自身の頑張りしだいで高収入が見込めるという点です。時給相場が都市部でも3000円程度、人材が不足がちな地方だと何と5000円近くの時給が提示される事もあります。
特に地方は住民の高齢化に対して圧倒的にこの職の人材が不足しているため、破格の好待遇で何とか人材を確保しようという動きが活発になっています。そのため、フルタイムで各種手当等のある職場で働けば年収は500万円以上、家事との両立のために3〜4時間程度の短時間勤務でも年100万円程度の収入が見込めるようです。
また、この形態は決まった時間だけ働けるという大きな特徴もあります。繁忙期以外は基本的に残業依頼をされる事は少ないですし、依頼があっても受けるかどうかは本人次第です。
とにかくお金を稼ぎたければ残業依頼を受ければよいですし、プライベートで忙しいならば受けないという比較的自由な働き方が出来るというのも短期の派遣として働く事の大きなメリットといえます。その他にも多くの所で正社員と同様の福利厚生を受けられたり、契約期間が切れて任期満了になっても他の職種と比べて次の職場が見つかりやすいという特徴もあります。
この短期の派遣薬剤師という働き方は、色々なニーズを持つ人におすすめの働き方です。特におすすめなのが一度結婚して職場を離れた女性の方です。子育てをしている場合や扶養を超えないために短時間勤務が可能であるという事、そしてその短時間でもそれなりの収入が得られるという事等がおすすめの要因です。
また、何か自分でやりたいことがあって特定の組織に長く居る事が足かせとなるという人にもこの働き方はおすすめです。一定の期間はとことん稼ぐことに徹し、ある程度お金が貯まったら自分のやりたい事をやる、というライフスタイルを実現したい人にとっては最適の働き方ともいえます。