2019年06月30日
この手の商売の人は世間のイメージでは、患者の薬を扱うくらいのイメージしか持たれない人も多いですが、実際にはそれ以外のいろんなことにもかかわっています。ここではそれ以外のやっていることなどにも触れておくことにします。
薬剤師の仕事で世間の多くの人のイメージでまっさきに登場するのが患者のための薬を販売することです。その薬は一般用医薬品と医療用医薬品の2つに大きく区分けすることができます。
このうち医者の診断書である処方箋が必要なのが医療用医薬品です。これらの薬は病院や病院に併設されている調剤薬局、さらにドラッグストアなどで扱われています。これらドラッグストアや調剤薬局などに勤務している人の数は薬科大学を卒業して薬に関わる商売にありつけた人の約5から6割程度といわれています。
この過半数を占める割合が大きいこと、世間一般の人が目に見えやすい現場であることがそのイメージを強くしています。しかし実際にはドラッグストアや調剤薬局以外に、病院や製薬会社などの存在も見逃してはなりません。
次に製薬会社で勤務している薬剤師さんの場合、世間では新薬の研究開発をするイメージが強いかもしれません。確かに新薬の研究開発をするのは製薬会社の一番の核心部分ではあります。しかしすべての社員がこの新薬研究開発に関わってはいません。
実際には新薬研究開発に関わっているのはごく少数であり、それ以外の大半は普通の会社の営業マンとあまり大差ない活動に終始しています。彼ら営業マン的な活動に関わっている人たちは、自社の薬を売るためにドラッグストアや病院関係を訪問しては、新しい薬の説明をしたりなどしてアピール活動を行っています。
他では学校や大規模会社や工場などの施設を点検管理することも活動の1つになっています。具体的には室内外の空気状態、照明の強さやプールや水道などの水質チェックなどが該当します。
これらの活動は委託された薬局、あるいは保健所などから派遣されたりなどして対処する場合があります。さらに行政関係にも薬剤師さんが活動しています。警察では薬物犯罪に対しての鑑定を行うために必要だし、保健所では許認可の手続きや行政指導などをするために必要になります。
万が一食中毒や院内感染などが発生した際には、それらの原因を特定したりなどするために奔走することになります。